キッチンカーは野外イベントやオフィス街など、屋外のさまざまな場所で営業する業種です。
場合によっては、夏の猛暑日や、日差しの強い場所で営業しなければならないことも多いでしょう。
特にキッチンカーの車内は高温になりやすいため、「エアコン」等の熱中症対策が必須です。
この記事では、キッチンカーにエアコンを設置する方法や熱中症対策におすすめのグッズを紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
キッチンカーにもエアコン・クーラーを取り付け可能!
キッチンカーにもエアコンを取り付けることが可能です。
設置の際には注意点を確認してから取りかかりましょう。
キッチンカーにエアコンを取り付けるには?
キッチンカーにエアコンを取り付けるには、使用する車両のサイズや車種をふまえてエアコンの機種を製作会社に相談しましょう。
また、キッチンカー内でエアコンを効果的に使用するには「換気」できる仕組みも欠かせません。
定期的な換気によって空気が循環し、快適に作業ができるうえに調理中の食べ物の香りで宣伝効果にもつながります。
たとえば、ドアを閉め切って作業する場合などを考慮して、2つの吸気ファンをつけることも1つの方法です。
キッチンカーへのエアコンの取り付け工事の方法は以下の通りです。
- 壁面設置用の金具を車体に取り付ける
- エアコンを設置するための据付金属板を設置したあと、配管を通すための穴を開ける
- 開けた穴からドレンホースと配管を接続して室外機の接続部まで伸ばす(キッチンカーの揺れ対策が必須)
- 室外機を固定し、問題なく運転しているか確認する
エアコンを取り付ける際の注意点
キッチンカーにエアコンをつける際には、下記3つの注意点を踏まえておきましょう。
- 改造済みのキッチンカーへの取り付けは困難
- 費用がかかる
- 発電機を2つ用意する必要あり
改造済みのキッチンカーへの取り付けは困難
既にキッチンカーに改造済みの車両の場合、エアコンを取り付ける作業が困難です。
室外機の取り付けやドレンホースを通す穴の位置など、最初からキッチンカーを制作する場合と違い、改造済みのため構造上設置できない場合があるからです。
また、追加改造時には車両が手元になく営業できないため、売り上げへの影響も出てしまいます。
費用がかかる
エアコンを取り付ける場合には、エアコンの購入費に加えて工賃もかかります。
たとえば、ベース車両を1.5tトラックにした場合、100Vエアコンで150,000円程度が目安です。
車両の大きさや種類によって変動するため、詳細な費用は製作会社に確認しましょう。
発電機を2つ用意する必要あり
エアコンは100Vと電力量が多く、キッチンカーでは電源の問題から複数の電力を同時に使うことができません。
そのため、エアコンを使用するには外部電源システムが必要です。
近くに家庭用のコンセントや発電機など電力が2つ以上確保できれば、エアコンと他調理器とを併用できます。
【注意】キッチンカーは温度が上がりやすい
キッチンカーは、火を扱うケースが多く、車内の温度・湿度が高くなることから、熱中症の危険性が大きい業種です。
夏場のキッチンカーは熱中症の危険性大?!
キッチンカーの出店場所は屋外がほとんどで、特に夏場はイベント数も多いことから、熱中症の危険性が上がります。
イベント出店時には長時間調理を行うので、換気をしていても温度が上がり続けるのです。
熱中症のリスク
熱中症は「軽度」なものではめまいや顔のほてりなどですが、「中度」では頭痛や体のだるさ、倦怠感などの症状が出てきます。
さらに「重度」になるにつれ、まっすぐ歩けなかったり意識障害を起こしたりなどの危険性があります。
万が一体調が悪くなったら、軽度、中度の場合はすぐに涼しい場所へ移動してください。
保冷剤で太い血管が通っている部分(首・脇の下・足の付け根など)を冷やし、同時に塩分や糖分を摂取して様子を見ます。
重度の場合は、すぐに病院へ搬送してもらうようにしてください。
また、中度の症状でも自分で水分がとれない場合は同様に受診が必要です。
営業中は定期的な水分・塩分補給はもちろん、通気性の良い服や冷却グッズを使用し、熱中症対策を実施しましょう。
エアコン・クーラーは高い?手軽でおすすめの冷却アイテム
エアコンやクーラーの設置はどうしても費用がかさみます。
次の4つは手軽に購入できて費用も安いため、導入しやすい方法です。
- スポットクーラー
- 扇風機
- ネッククーラー
- 空調服(冷感服)
スポットクーラー
スポットクーラーは家庭用エアコンと同じ仕組みで、室外機が一体となったコンパクトなクーラーです。
室外機の音が車内で発生することから、外部への騒音も防げます。
持ち運びもできるため、穴が開けられずエアコンを設置できないところでも使用できるでしょう。
ドライバーが不要であり、組み立てが簡単なところも魅力的ですね。
ただし、置くスペースの確認や排熱用ダクトの取り付け、電力の確保が必要な点は留意しましょう。
扇風機
扇風機は工事の手間がいらず値段も手頃なことから、エアコンやスポットクーラーに比べて手軽に取り入れられます。
キッチンカーに設置する場合は、卓上のコンパクトな充電式タイプではなく、連続使用できるコンセントタイプがおすすめです。
また、風量はある程度強くないと暑さを和らげる効果が見込めないので、十分に強いものを選びましょう。
ネッククーラー
ネッククーラーは、冷却プレートにより首筋から効率的に体を冷やせます。
体温を下げるには脳に血液を送る頚動脈を冷やすのが効果的です。
最近では冷却機能だけでなく、ウォーマーとしても使用できるものもあります。
キッチンカーは冬場も過酷なため、購入の際は冷温どちらにも活用できるものを検討するとよいでしょう。
空調服(冷感服)
空調服とは、小型ファンが内蔵されている作業着のことです。
服の中に取り込まれた外気が汗を蒸発させることで身体を冷やします。
ファンを外すと水洗いもできるので、調理時に汚れても安心ですね。
購入時には、風量だけでなく品質やメーカー保証があるかも確認するのがおすすめです。
また、長袖・半袖・ベストなどのバリエーションがあるので、「紫外線対策ができるか」や「調理の邪魔にならないか」などを考慮しつつ選びましょう。
キッチンカーでできるその他の暑さ・熱中症対策
次の5つは、すぐに実施できる基本的な熱中症対策です。
- 天井・壁には断熱材を
- 営業中は風通しをよくする
- 日よけ・オーニングを設置
- 水分補給をこまめに
- 夏場のメニューを見直す
天井・壁には断熱材を
天井や壁に断熱材を入れることで、日差しがあたった車のボディから放射される熱を防ぎます。
グラスウールやスタイロフォームなど、断熱材を入れて暑さを和らげましょう。
営業中は風通しをよくする
営業中は湿度の高い空気がこもりやすいので、熱中症になってしまう危険性があります。
換気扇をしっかり回し、窓はできるだけ大きく空けて風通しを良くしましょう。
日よけ用のパラソル・オーニングを設置
販売カウンターにパラソルやオーニングを設置すれば、日陰を作れます。
また、雨の日には雨よけとしても使用可能です。
水分補給をこまめに
水分をこまめにとることは熱中症対策に欠かせません。
手に取りやすいところにペットボトルを置くと、忘れずに水分が取れますね。
水分を取るときは、塩分や糖分の含まれるスポーツドリンクや、カフェインの入っていない麦茶などがおすすめです。
ただし、カフェインの含まれるコーヒーや緑茶などは利尿作用があるため避けましょう。
夏場のメニューを見直す
夏場のみメニューを変えるのも一つの方法です。
たとえば、夏場だけ冷たいスイーツの専門店として営業し、火を使わないメニューのみを提供すれば、車内の温度が上がる要因を減らせます。
体感温度もかなり快適になり、熱中症予防に効果的です。
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また、豊富な製作実績や成功事例に基づき、オペレーション効率と安全性に配慮したキッチンカー製作が可能です。
無料相談も承っているので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
夏のキッチンカーは車内が高温になるため非常に危険です。
水分補給や風通しを良くするなど、基本的な熱中症対策は必須といえます。
できればクーラーやオーニングも設置し、体調管理に気をつけながら営業しましょう。