「アパレルの移動販売は難しい?」
「移動販売車のアパレルショップに必要な準備は?」
アパレルショップを開業する手段は実店舗やECサイトを構えるほか、費用を抑えて手軽に始められる「移動販売」という選択肢があります。
この記事では、移動販売車でアパレルショップを開業するための方法や集客のコツなど、事前に知っておきたい情報をまとめているのでぜひ参考にしてください。
「アパレル×移動販売車」がおすすめの理由とは?
アパレルに移動販売車がおすすめの理由は、以下の通りです。
- 多種多様なビジネスで注目されている
- 多くの人にブランドを知ってもらえる
多種多様なビジネスで注目されている
移動販売と言えば料理や食品を販売するキッチンカーのイメージが強いものの、現在は多種多様なビジネスで注目されています。
【移動販売車のビジネス例】
- マッサージ
- ネイル
- スポーツジム
- ヨガスタジオ
- 雑貨屋
ブランドや商品のPRにも用いられており、もちろん移動販売車でのアパレルショップ出店も注目すべきビジネスです。
若者が集まる場所を中心に出店し、大きな利益を生み出しているケースもあります。
多くの人にブランドを知ってもらえる
移動販売車でアパレルショップを開業すると、今まで接点のなかった人にブランドを知ってもらえる可能性が高まります。
出店場所を自由に変えられるうえ、お客様に商品を手に取ってもらいながら対面で魅力を伝えられるのも移動販売の強みです。
企業だけでなく、個人の場合でもブランドの知名度を上げるために最適でしょう。
移動販売車でアパレルショップを開業する方法
移動販売車でアパレルショップを開業するために必要な「資格」と「手続き」を紹介します。
アパレルの移動販売車に資格は不要!
アパレルの移動販売を開業する際に、必要な資格はありません。
とはいえ、ファッションについての幅広い知識や接客・販売のノウハウを熟知していると、より強みになるでしょう。
アパレルの販売では、以下の資格を保有している人が多いようです。
- 商品装飾展示技能検定
- ファッションビジネス能力検定
- ファッション販売能力検定
- 販売士検定
- 色彩検定
アパレルを移動販売する場合でも、販売能力は必要です。
資格を保有していない方は、スキルアップを目指す意味でも資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
開業の手続きと出店場所の許可は必要
アパレルの移動販売に資格は不要ですが、開業するための手続きと出店場所の許可は必要です。
個人事業主として開業届を提出する
移動販売車でアパレルショップを開業するには「個人事業の開廃業等届出書」が必要です。
必要事項を記入し、所轄税務署に届出を行いましょう。
なお、古着の販売を行う場合には「古物商許可」が必要です。
古物商許可は、移動販売では取得できないので注意しましょう。
出店したい場所を決めて許可を得る
移動販売車でアパレルショップを出店する際は、土地所有者からの許可が必要です。
またイベントに参加する場合は、開催者のホームページなどで参加の申し込みをします。
インターネットで移動販売車の出店を募集している場合もあるため、まずは近場で探してみるのもおすすめです。
なお、アパレルだけでなく飲食物も販売する場合は、別途保健所に営業許可を取る必要があります。
アパレルの移動販売車を開業するための準備
アパレルの移動販売車を開業するために必要な準備を4つ紹介します。
- お店のコンセプトを固める
- 移動販売車を手配する
- 販売する商品を決める
- 必要な設備を検討する
お店のコンセプトを固める
アパレルショップを開業する場合、移動販売でも「お店のコンセプト」を固めることが重要です。
たとえば、以下のようなことを考えます。
- どのようなお客様が対象か
- どのような服を取り扱うか
- 営業時間・営業スタイルはどうするか
- どれくらいの収益を見込むか
アパレルショップの開業を考える際には、理想のイメージがあるはずです。
イメージを具体化するには、明確な言葉や数値を用いて紙に書き出してみるとよいでしょう。
移動販売車を手配する
アパレルの移動販売を行う際は、軽トラックや軽バンなどの車体がコンパクトで狭い場所でも出店できる車がおすすめです。
品揃えを充実させたい場合は、中型以上の車を選びましょう。
なお、移動販売車の手配には2つの方法があり、それぞれの費用相場は以下の通りです。
- レンタル料 約1〜2万円~/日(30〜60万円/月)
- 移動販売車購入費 約100〜200万円(小型車)
レンタルの場合、初期費用は抑えられますが、毎月のレンタル料が大きくなることが考えられます。
反対に、購入する場合は初期費用が膨らみます。
販売する商品や営業方法などに合わせて検討しましょう。
販売する商品を決める
お店のコンセプトが固まれば、販売する商品を決めましょう。
コンセプトに沿って商品を仕入れるのかオリジナルの商品を販売するのかを検討し、商品を仕入れる場合は仕入れ先を確保しましょう。
また移動販売では、車内のスペースが限られるため商品を厳選する必要があります。
必要な設備を検討する
アパレルを移動販売する際に必要な設備は以下のとおりです。
- 什器
- 照明
- 収納スペース
- 試着スペース
- 棚
- レジ
- エアコン
- マネキンなどの備品
【集客のコツ】アパレルの移動販売車はSNSでの情報発信が鍵!
移動販売車でアパレルショップを始めても、集客できなければ商品は売れません。
そして、集客力を上げるにはSNSでの情報発信が鍵を握ります。
出店場所や日時は早めに告知する
SNSで優先的に告知したいのが、出店予定表です。
ビジネス成功に欠かせないリピーターを増やすためにも、出店場所や日時を早めに告知しましょう。
なお、少なくとも2週間前後の予定は掲載するようにしましょう。
発信する情報を絞ってわかりやすくする
SNSで発信する情報を絞り、ユーザー視点でわかりやすくすることもポイントです。
不必要な投稿を多く発信してしまうと、お客様が何を見ればよいのかわからなくなるからです。
運用時には投稿の方向性をあらかじめ決めておき、読みやすい文章とコンセプトに即したデザインを心がけましょう。
【発信情報例】
- 出店予定
- 開店・閉店の案内
- おすすめ商品
おしゃれな車両を製作するのもおすすめ!
商品を厳選し、どれだけよいものを販売していても、お客様に立ち寄ってもらえなければ商品は売れません。
道を歩いているとおしゃれなお店が目に止まるように、移動販売車もお客様の目に止まることで、立ち寄ってもらいやすくなります。
そのため、装飾にもこだわったおしゃれな車両を製作することがおすすめです。
アパレルを移動販売するメリット・デメリットは?店頭販売やECサイトと比較
移動販売車のメリットとデメリットを、他形態と比較して紹介します。
「移動販売車」と「店頭販売」を比較した場合
移動販売車と店頭販売のメリット・デメリットは以下のとおりです。
販売形態 | 移動販売車 | 店頭販売 |
メリット | ・開業費用を抑えられる ・出店場所を変えられる ・在庫管理がしやすい | ・リピーターを掴みやすい ・多くの商品を取り扱える |
デメリット | ・空間が限られる ・出店場所を探す手間がある ・試着に抵抗があるお客様もいる | ・商品数が多く在庫管理が難しい ・店舗維持費が高い ・限られた地域での販売のみになる |
店頭販売はリピーターを獲得しやすいものの、初期費用や維持費の高さがネックです。
一方、移動販売の場合、コストを抑えつつ需要のある地域に出向いていけます。
「移動販売車」と「ECサイト」を比較した場合
移動販売車とECサイトのメリット・デメリットは以下のとおりです。
販売形態 | 移動販売車 | ECサイト |
メリット | ・商品の魅力を直接伝えられる ・在庫管理がしやすい ・直接商品を見てもらえる | ・24時間営業ができる ・遠方のお客様も購入できる ・サイト維持費が安い |
デメリット | ・営業時間が限られる ・車両維持費が高い ・遠方のお客様に届けられない | ・商品の魅力を伝えにくい ・競合他社が多くSEO知識が必要 ・事務作業が多い |
ECサイトの最大のメリットは、24時間いつでも商品を購入できる点です。
しかし、移動販売のように商品の魅力を直接伝えることはできません。
一方、移動販売の場合は直接商品を見てもらえますが、営業時間が限られるほか、遠方のお客様に商品を届けられないデメリットがあります。
そのため、SNSを活用してカバーしたり簡単なECサイトを併用したりするとよいでしょう。
【Q&A】アパレルの移動販売車に関するよくある疑問
アパレルの移動販売車に関して、よくある質問をまとめました。
移動販売車の製作費用は?
アパレルの移動販売車の製作費は、100〜200万円が目安です。
ただし、内装や外装にこだわる場合は300〜500万円ほどかかります。
初めて開業する場合、最初はできるだけコストを抑えるほうがよいでしょう。
ビジネスが軌道に乗ってきたタイミングで、利益を再投資して内装や外装を変更していくのが定石です。
また、アパレル販売では、服や小物を飾ることで見栄えがよくなるため、商品の飾り方などを工夫してみるのがおすすめです。
新車と中古車、どっちを選ぶべき?
コストを抑えるためには、中古車がおすすめです。
新車と中古車を選ぶ基準は、初期費用によるところが大きいでしょう。
最初は中古車を選び、内装や外装に費用をかけてみてはいかがでしょうか。
移動販売車は普通免許で運転できる?
1.5トンほどの移動販売車は、普通免許で運転できます。
ただし、免許を取得した時期により、普通免許で運転できる車両の総重量が異なります。
免許取得時期 | 運転できる車両 |
平成29年3月11日まで | 車両総重量5トン未満、最大積載量3トン未満まで運転可能 |
平成29年3月11日以降 | 車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満まで運転可能 |
出店場所の探し方は?
出店場所を探すには、以下のサービスを利用してみるとよいでしょう。
- マッチングサービス
- イベント管理者・団体のSNS等をチェック
- 自治体へ問い合わせる
- 知り合いに相談する
独自の出店場所を確保している場合を除き、イベントなどに参加することで利益を出しやすくなります。
イベント管理をしている団体のSNSや自治体ホームページをチェックし、イベントについて調べておきましょう。
アパレルの移動販売車も全国対応の「MYキッチンカー」まで!
MYキッチンカーでは、キッチンカーだけでなくアパレルの移動販売車の製作・販売も可能です!
専門の設計士がデザインを担当するため、ブランドイメージを反映したおしゃれな見た目はもちろん、営業効率にも配慮したオリジナル車両を製作できます。
また、ご依頼後は開業のアドバイスや各種申請のサポート、開業後のメンテナンスまでトータルでお任せいただけます。
アパレルの移動販売車に関するお悩みは、ぜひMYキッチンカーへご相談ください。
まとめ
アパレルの移動販売車は、働き方の自由度が高く、コストを抑えてビジネスを展開できるのが魅力です。
オリジナリティ溢れる商品を厳選したうえで、お客様と直接会話しながら販売できます。
ぜひこの記事を参考に、お客様の心を掴めるようなコンセプトを考え、移動販売を始めてみてください。