キッチンカーでクレープ店を開業したくても、成功するためのコツがわからずフランチャイズで開業すべきか悩んでいる、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、キッチンカーでクレープの開業をお考えの方に向けて、フランチャイズのおすすめや成功の秘訣、開業に必要な手順などを詳しくお伝えします。
クレープはキッチンカーの鉄板メニュー!人気の理由(メリット)は?
クレープはキッチンカーと相性のよい鉄板メニューです。
まずは、クレープがキッチンカーで人気の理由をご紹介します。
イベントで人気が高い
クレープはイベントで特に人気があります。
クレープは自宅で食べるよりも、イベントやお祭りで食べるイメージが強いため、たまに見かけると「どうしても食べたい」といった気持ちになるのでしょう。
さらに、クレープは食べ歩きができるため、学園祭やお祭り、住宅展示場などのイベントでも気軽に購入できます。
イベントやお祭りでの人気が高いということは、キッチンカーを開業するうえで大きなメリットです。
メニュー次第でランチにも軽食にも
クレープはデザートだけでなく、メニュー次第でランチにも軽食にもなります。
たとえば、ツナや卵を使用したお食事クレープはランチに、バターとお砂糖だけのシンプルなクレープは小腹を満たす軽食にもぴったりです。
クレープと言えば生クリームやカスタードが入ったデザートを思い浮かべる人も多いですが、メニュー次第でランチや軽食にもなり、時間帯を問わず食べてもらうことができます。
フランチャイズが多く気軽に始めやすい
クレープはフランチャイズが多く、気軽に始めやすいのもメリットです。
1人でゼロからキッチンカーの営業を始めようと思うと、出店場所の確保や知名度を上げるところからスタートとなり、なかなか思うように進まないこともあるでしょう。
しかし、フランチャイズに加盟すれば経営のノウハウを知ることができ、開業後のサポートも受けられます。
特にクレープはフランチャイズが多いため、ご自身に合った企業を選んで気軽に始めることができるのもメリットです。
収益性がある
クレープはメインの材料となる小麦粉は原価が安く価格も安定しているため、収益性があります。
また、クレープの価格は500円程度だというイメージを持っている方が多く、話題の高級クレープやフルーツ盛だくさんのクレープなど、トッピングの内容によっては価格が上がっても売れやすい傾向があります。
原価が安定していて、ある程度の客単価が見込めるクレープは利益を上げやすいでしょう。
トッピングなどでアレンジしやすい
クレープは、トッピングや組み合わせ次第で簡単にアレンジできるのもメリットです。
たとえ同じメニューでも、アイスクリームやケーキ類、ナッツ類を追加したり、クリームやクッキーでかわいくデコレーションしたりなど、他店との差別化を図ると同時に単価も上げられます。
また、中のフルーツやクリームの増量なら、新たにトッピングの材料を仕入れなくても取り入れられるため、手軽でおすすめです。
クレープ販売での意外なデメリットに注意
キッチンカーと相性のよいクレープですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
客層が限られる
クレープを購入する客層で多いのは、子どもや若い女性です。
そのため、若い女性や家族連れが多く訪れる場所やイベントでは人気がありますが、客層が男性や高齢の方に偏っている所では売上が伸びない可能性があります。
その場合、男性向けのがっつり系クレープや高齢の方にも受け入れられやすい和風のメニューを取り入れるなど、メニューを工夫する必要があります。
提供スピードに限界がある
キッチンカーでクレープを購入した経験がある方はご存じかもしれませんが、クレープは注文後に1~2個ずつしか作れません。
さらに生地を焼く、トッピングを乗せる、包装する、と作業工程も多く1人で営業する場合は提供スピードが遅くなってしまいがちです。
大勢の人が集まるイベントでは、1度にたくさん作ることができるたこ焼きや唐揚げなどに比べると回転率が悪く、売上が劣ることもあります。
1人で営業する場合は提供スピードには限界があるため、イベントやお祭りに出店する時はスタッフを増やすことを検討するとよいでしょう。
競合が多い
移動販売で人気のクレープは競合が多い点がデメリットです。
キッチンカー界隈では、クレープの開業数がNo.1とも言われています。
キッチンカーだけでなく、固定店舗のクレープ店やチェーン店もあるため、それらを含めると競合はかなり多くなるでしょう。
数ある競合の中から自分のクレープを選んでもらうには、さまざまな工夫が必要になります。
調理に技術が必要
クレープの調理は一見簡単そうに思えますが、商品として提供するなら相応の技術が求められます。
生地を焼く作業から仕上げまで、きれいに手際よく行わなければならないため、慣れないうちは練習が必要です。
技術を身に付けるには時間がかかることを踏まえ、スタッフの雇用を検討するとよいでしょう。
クレープの移動販売ではフランチャイズに登録する人が多い
クレープの移動販売では、手軽に始められるフランチャイズに登録する人が多いです。
ここでは、フランチャイズの基本情報や選び方を紹介します。
フランチャイズとは
フランチャイズとは、加盟者はフランチャイズ本部からお店の名前や商品、営業を続けるためのノウハウなどの提供を受けられる対価としてロイヤリティをフランチャイズ本部に支払うシステムです。
ロイヤリティの支払い方法は定額の場合もありますが、多くは売上の一部を支払います。
フランチャイズの選び方
サポート体制
フランチャイズに加盟して営業を成功させるには、フランチャイズ本部のサポートが重要です。
どのようなサポート体制があるのか、どこまでサポートしてくれるのかなど、必ず複数のフランチャイズを比較しましょう。
収益の将来性
各フランチャイズのWebサイトや説明会では、収益予測や実現性に関してアピールされているはずです。
しかし、その情報を鵜呑みにするのではなく、本部に支払うロイヤリティやその他の必要経費なども自分自身で分析する必要があります。
併せて、口コミでの評判もリサーチして冷静に情報を確認してから選びましょう。
クレープの人気キッチンカー《5選》
ここでは、クレープの人気キッチンカー5選をご紹介します。
ユキチャンキッチン
引用:https://www.instagram.com/qiujiyouji6/
ユキチャンキッチンは佐賀県を中心に出店されており、地元の住民たちに愛される人気のキッチンカーです。
フルーツやクリームたっぷりのクレープをはじめ、ポテトや唐揚げなどその他のメニューも豊富に取り扱っています。
ピンク色のキッチンカーで県内の各種イベントにも出店されているので、詳しい情報はInstagramでチェックしてみましょう。
※ユキチャンキッチンの車両は、MYキッチンカーにて製作いたしました。
COLOR CAFE(カラーカフェ)
COLOR CAFEのフランチャイズは、開業準備からアフターフォローまでフルサポートしています。
初期費用も安く、高額な加盟金やロイヤリティも不要なので、初めての方も安心して加盟できるでしょう。
Sweets HERO(スィーツヒーロー)
おしゃれでかわいいキッチンカーで注目を集めるのがSweets HEROのキッチンカーです。
子どもから大人まで大人気のクレープで、イベントでは常にはじける笑顔がいっぱい集まります。
crepe shop Sunny's(クレープショップサニーズ)
crepe shop Sunny'sのクレープは、高級小麦粉を使ったふんわりもちもちの生地が自慢です。
愛情を込めて仕込んだ手作りの生地は、安全・安心と人気があります。
Berry`s Cafe (ベリーズ・カフェ)
ロコバス仕様の移動販売車がインパクト大のBerry`s Cafeは、「あなたの街にクレープ屋さんがやってくる」を合言葉に精力的に活動中です。
さらに、日本全国で移動販売車の出店場所を拡大しています。
クレープのキッチンカーを開業するための準備
キッチンカーでクレープ屋を開業したい人のために、開業までの流れと必要な資格などをお伝えします。
開業の流れ
クレープのキッチンカーを始めるまでの流れはこちらです。
- コンセプトや戦略を考え必要コスト・予算を算出
- 開業資金を用意
- 必要な資格・設備・手続き
- 出店場所の確保
- キッチンカーを用意する
- 必要な保険に加入
- 食材の仕入れ
- 広告やSNSで宣伝
詳しい手順や費用は、こちらをご覧ください。
必要な資格・許可
キッチンカーでの開業に必要な資格と許可は主に2つです。
食品衛生責任者
食品を扱う営業をする場合、施設ごとに必ず1名以上の食品衛生責任者を配置する必要があります。
食品衛生責任者の資格は、都道府県の食品衛生協会が開催している「食品衛生責任者養成講習会」を受講することで取得可能です。
「飲食店営業」の営業許可
以前はキッチンカーで取り扱うメニューによって営業許可の種類が異なりましたが、2021年6月からすべてのメニューで「飲食店営業」の許可が必要となりました。
保健所へ営業許可申請の際には、先ほど紹介した「食品衛生責任者の資格」と「移動販売で使用する車の申請」が必要です。
また、クレープの生地を混ぜたり具材をカットしたりするなどの「仕込み行為」について、自宅ですることを考えている人もいるかもしれませんが、ほとんどの保健所は自宅での仕込みを許可していません。
車内での仕込み行為も都道府県によって基準が異なる可能性があるため、事前に出店地域の保健所に確認しておきましょう。
クレープ店に必要な設備
2021年6月の食品衛生法改正によって、キッチンカーの設備基準は全国で統一されました。
キッチンカーに必要な設備は以下の通りです。
- シンク
- 給排水タンク
- 照明
- 換気扇
- 扉付き収納スペース
- 冷蔵設備
- 蓋付きゴミ箱
- 電源装置
これらの他にクレープ焼き器が必要です。
クレープ焼き器には電気式とガス式の2種類あります。
電気式クレープ焼き器
電気式クレープ焼き器のメリットは、一定の温度に設定できることから温度調整がしやすく、夏場も暑くなりすぎないことが挙げられます。
さらに、ガスが使用できない室内のイベントにも出店できるため、出店場所を選ばないのも大きなメリットでしょう。
ただし、ガス式に比べて本体価格が高いほか、電気の使用容量が増えるなどのデメリットもあります。
三省堂実業株式会社の電気式クレープ焼き器は、どのようなキッチンカーにも馴染むシンプルでコンパクトなデザインが特徴です。
50~300度まで調整できるため、思い通りの生地を焼けます。
ガス式クレープ焼き器
ガス式クレープ焼き器は火力が強いため、生地を連続で焼けるほか、焼き上がりもふわっとすることがメリットです。
本体価格も電気式より安く、初期費用を抑えたい場合にも向いています。
しかし、夏場は車内が高温になるため、熱中症などに注意が必要です。
千田オリジナルのガス式クレープ焼き器は、二重バーナーが採用されており、外側と内側で分けて火力を調整できます。
火加減さえ掴めれば誰でもきれいなクレープが焼けるため、ガス式クレープ焼き器の中でも使いやすいと評判の商品です。
クレープ焼き器以外に必要な設備
クレープ焼き器以外にも、以下の設備が必要です。
スパチュラ | 生地をひっくり返す道具 |
トンボ | 生地を薄く伸ばす道具 |
クレープスタンド | クレープを立てる道具 |
なお、スパチュラは焼きたい生地のサイズに合ったものを、トンボは生地の半径サイズのものを選びましょう。
クレープキッチンカーの開業に必要な費用
クレープのキッチンカーを開業するには、300万円前後の費用がかかります。
大まかな内訳は、以下の通りです。
キッチンカー | 250万円前後 |
調理設備 | 20万円前後 |
容器・包材 | 数千円 |
装飾 | 10万円前後 |
営業許可の取得 | 3万円前後 |
研究開発 | 10万円前後 |
なかでもキッチンカーの価格によって変動するため、まずは業者に問い合わせてみるとよいでしょう。
キッチンカーでクレープ店を成功させるコツ
最後に、キッチンカーでクレープ店を成功させるコツをご紹介します。
レシピにこだわる
競合が多いクレープは、レシピにこだわり他のクレープ店と差別化を図る工夫が必要です。
たとえば、国産小麦や米粉を使って生地にこだわったり、旬のフルーツを入れて具材にこだわったり、アレルギー対応のオリジナルのレシピを考案するなど「ここでしか買えないクレープ」で勝負しましょう。
成功のコツは差別化にあります。
トッピングは味だけでなく見た目も重視する
クレープの味はもちろん大事ですが、トッピングの見た目も重要です。
最近は、SNSで拡散され注目された商品が売上を伸ばしています。
クレープにはフルーツや生クリームなど「可愛い」要素が詰まっているため、SNS映えする見た目にすれば、売上を期待できるでしょう。
クレープだけでなく車両も映えを意識
キッチンカーでクレープ店を成功させるには、映えるキッチンカーも必須です。
クレープを購入する子どもから若い女性にウケのよい、可愛い見た目のキッチンカーがあると、より注目されやすいでしょう。
具体的には、車両にピンクや黄色、パステルブルーなどを使いポップでオシャレな雰囲気にすると、可愛いクレープのイメージにもぴったりです。
クレープ屋の看板にもなるキッチンカーは、客層の心を掴む見た目にしましょう。
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MYキッチンカーは年間100件以上の出店サポート実績があり、キッチンカーの製作から開業準備までワンストップでサポートいたします。
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また、MYキッチンカーでは「何から始めたらいいの?」「内装はどんなものを選べばいいの?」など、お客様の疑問や不安を解消できるよう、無料で個別コンサルも実施しております。
クレープのキッチンカーを初めて開業される方も、ぜひMYキッチンカーまでお気軽にお問い合せください。
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まとめ
クレープはキッチンカーの鉄板メニューです。
自宅で気軽に作ることが難しいメニューで、イベントでは行列ができるほど人気があります。
さらに、フランチャイズが多く、気軽に始めやすい点もポイントでしょう。
レシピにこだわり、見た目も工夫したオリジナリティあるクレープで、競合と差別化を図ることもクレープ店を成功させるコツです。
ぜひこの記事を参考に、キッチンカーでのクレープ販売を成功させましょう。