夏場になると食べたくなる「アイスクリーム」は、老若男女からも人気です。
そこでこの記事では、アイスクリームのキッチンカーを開業したい方に向けて、開業の手順のほか成功の秘訣をご紹介します。
全国各地でアイスクリームを販売している人気のキッチンカーも紹介しているので、ぜひ開業の参考にしてみてください。
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キッチンカーでアイスクリームを販売するメリット
キッチンカーでアイスクリームを販売するメリットは以下の4つです。
- 食品ロスが少なく原価率を下げやすい
- 開業資金が安いうえ利益率がよい
- 手軽にメニューを増やせる
- 年齢や性別を問わず人気がある
食品ロスが少なく原価率を下げやすい
アイスクリームの場合、保存の環境が整っていれば賞味期限はありません。
もし万が一売れ残ったとしても、次回の営業に回せる点が大きなメリットでしょう。
そのため、賞味期限による食品ロスが発生せず、原価率が下がりやすいのが特徴です。
開業資金が安いうえ利益率がよい
移動販売でアイスクリームを販売する最大のメリットは、開業資金の安さに加えて利益率がよいことです。
固定店舗で販売する場合は、家賃に加えて敷金や礼金、ならびに店舗の外装や内装、看板の工事費などに費用がかかります。
そのため出店する地域によっては、開業資金が1,000万円を超えることも少なくありませんが、移動販売の場合は開業資金を300万円前後に抑えられます。
開業直後は売上が安定しづらいことから、低予算で開業できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
また、アイスクリームは比較的原価が低いため利益率がよく、長期保存ができることから廃棄ロスが少なく済むこともメリットの一つです。
手軽にメニューを増やせる
アイスクリームは工夫次第で、オリジナルメニューが作りやすい商品です。
例えば、アイスクリーム自体は業務用の市販品を手軽に購入できるので、種類を簡単に増やせる点がメリットでしょう。
また、フレーバーやトッピングの種類も多く、お客様のニーズに合わせた幅広いメニューの提供が可能です。
ジュースにアイスクリームを入れたフロートや、エスプレッソをかけたアフォガードのように、アイスクリームと飲みものを組み合わせるだけでもメニューのバリエーションが増やせます。
そのため、オリジナルメニューはもちろん、流行や季節に合わせたメニューの展開ができるでしょう。
年齢や性別を問わず人気がある
アイスクリームは幅広い年齢層から人気があるため、客層に縛られず販売できます。
キッチンカーはイベントなどの人が多く集まる場所に出店する機会が多いため、幅広い客層の集客が見込めることは大きなメリットです。
年齢や性別問わず人気があるアイスクリームは、移動販売と相性がよい商品と言えるでしょう。
キッチンカーでアイスクリームを販売するデメリット
キッチンカーでアイスクリームを販売するデメリットは以下の2つです。
- 季節によって売上が左右される
- 競合店が多い
- ランチ出店には向かない
- ソフトクリームの販売には注意が必要
季節によって売上が左右される
アイスクリームの移動販売は、季節によって売上が左右されやすいのがデメリットです。
暑い夏の期間は売上が見込めますが、寒い冬になると売上が3分の1程度まで落ち込む可能性もあります。
固定店舗であれば温かい店内でアイスクリームを食べることができますが、移動販売では屋外で食べなければいけないため、年間を通じて売上を出すためには工夫が必要です。
冬場はアイスクリーム以外に、温かいカフェメニューやサイドメニューも提供するとよいでしょう。
また、春から夏にかけては利益重視の営業を行い、秋冬は商品開発や宣伝活動を中心にするなど、来夏に向けた活動をメインにしたメリハリのある戦略も一つの方法です。
競合店が多い
アイスクリームは昔から人気のメニューのため、キッチンカーに限らず固定店舗も多く存在します。
そのため競合が多い点がデメリットと言えるでしょう。
しかし、アイスクリームの種類やトッピングは無限にあるため、新たなメニューを開発して対策することが可能です。
例えば流行の韓国のお菓子をトッピングするなど、手軽に取り入れやすいのが利点です。
また、出店する際には競合のアイスクリーム店が少ない場所を選ぶのもポイントと言えます。
ランチ出店には向かない
キッチンカーはランチ営業で一定の売り上げを狙うのが一般的ですが、アイスクリームの場合はランチ出店に向きません。
どちらかというとイベント会場やテーマパークなどのレジャー系を狙うとよいでしょう。
どこでどんなタイミングで出店するかで売れ行きが異なるので、日々新たな出店場所を探すことが大切です。
おすすめの出店場所についてはこの記事の後半でご紹介しますのでご覧ください。
ソフトクリームの販売には注意が必要
移動販売でアイスクリームを販売する場合、ソフトクリームをメニューに取り入れようと考えている方もいるでしょう。
しかし、ソフトクリームの販売には注意が必要です。
ソフトクリームの製法には「ソフトクリームフリーザー」と「カセット抽出器」の2種類があり、ソフトクリームフリーザーを使用する場合は移動販売の営業許可が下りません。
ソフトクリームの製法の違いは下記の表をご確認ください。
製法 | メリット | |
ソフトクリームフリーザー | 機械に液体原料を投入し、レバーを操作して絞り出す | 食感と味が優れており、利益率も高い |
カセット抽出器 | アイスが充填されたカップを機械で押し出す | 初期費用が低く、商品ロスも少ない |
ソフトクリームフリーザーが認められない理由は、過去に起こった食中毒や赤痢の流行が挙げられます。
ただし、現在は加熱殺菌機能の搭載されたものが増えたことにより規制が緩和され、自治体によっては認められる可能性もあります。
ソフトクリームフリーザーを使用したい方は、管轄の保健所に問い合わせてみましょう。
移動販売のアイスクリーム屋で成功するコツ
アイスクリームの移動販売で成功するコツを4つ紹介します。
- 材料を安く仕入れる工夫をする
- カフェメニューを充実させる
- アレンジメニューで冬場も売上をキープする
- キッチンカーだからこそ出店する場所を工夫する
材料を安く仕入れる工夫をする
移動販売のアイスクリーム店で成功するには、利益率をあげるために材料を安く仕入れる工夫をしましょう。
たとえば、原材料や手作りにこだわりすぎるとコストや手間もかかりますが、ある程度加工された商品を購入してトッピングに工夫することで、コストを抑えられます。
また、食材以外の容器やスプーンは安く大量に仕入れられるようにネットや業務用スーパーを利用するとよいでしょう。
カフェメニューを充実させる
アイスクリーム以外に、ドリンクやサイドメニューを一緒に提供し、単価を上げることも成功するためのコツです。
たとえば、家族連れやカップルのお客様の中に甘いものが苦手な方もおられるかもしれません。
そのような場合でも、コーヒーなどのサイドメニューがあれば一緒に購入されやすいため、売上を伸ばすことができるでしょう。
アレンジメニューで冬場も売上をキープする
アイスクリームは寒い時期になると売上が下がる傾向にありますが、温かいものと組み合わせたアレンジメニューを販売することで、冬場でも売上を保ちやすくなります。
たとえば、焼きたてのたい焼きやワッフルとアイスクリームを組み合わせて販売するとよいでしょう。
他にも、アイスクリームにエスプレッソをかけたアフォガードや、クロワッサンやメロンパンにアイスクリームを挟んだ商品も人気です。
さまざまなメニューを開発し、売上を保てる工夫をしましょう。
キッチンカーだからこそ出店する場所を工夫する
移動販売できるキッチンカーだからこそ、出店する場所を工夫しましょう。
コンビニで販売されているアイスは、24時間いつでも購入できるうえ、値段も安くクオリティが高いのが特徴です。
さらに実店舗のアイスクリーム専門店は、味やトッピングにこだわった商品を開発、販売しています。
一方、移動販売が勝っている点は、必要としているお客様のところまで自ら移動して出店できることです。
たとえば、平日はスーパーの駐車場、週末はお祭りやイベント会場のように、人が多く集まる場所を狙って自由に出店場所を変えられるのは、移動販売ならではのメリットと言えるでしょう。
アイスクリームやジェラートの移動販売におすすめの出店場所
アイスクリームの移動販売におすすめの出店場所を4つ紹介します。
- ご当地メニューが売れやすい観光地
- 子どもが多い公園やテーマパーク
- 複数購入が見込めるショッピングモール
- 暑い熱気が最大の味方!音楽フェスやイベント会場
ご当地メニューが売れやすい観光地
観光地のゴールデンウイークやお盆などの大型連休、桜や紅葉といったシーズンは多くの人が集まるため、移動販売におすすめの出店場所と言えます。
特に地元の特産品を使用したメニューが売れやすく、北海道の夕張メロンや宮崎県のマンゴーのような、ご当地アイスクリームが人気です。
なお、観光施設で出店するためには自治体や行政の許可が必要なため、事前に出店先の観光協会に登録しておきましょう。
子どもが多い公園やテーマパーク
アイスクリームは子どもに人気があるため、公園やテーマパークで販売するのもよいでしょう。
また、アイスクリームを購入したらすぐに食べられるよう、ベンチや椅子がある園やテーマパークはおすすめの出店場所です。
複数購入が見込めるショッピングモール
ショッピングモールは、家族連れのお客様が多く複数個で購入されるケースもあるため、アイスクリームの移動販売におすすめです。
しかし、出店場所として人気があるため、すでに競合他社がいる可能性もあります。
そのため、事前に出店場所の管理者に確認してから出店するようにしましょう。
暑い熱気が最大の味方!音楽フェスやイベント会場
暑くなるほど売上が伸びやすいアイスクリームの販売にとって、熱く盛り上がる音楽フェスやイベント会場は強い味方です。
特に女性や若い世代の方には人気が高いため、集客や売上が見込めます。
しかし、フェスやイベントは平日にあまり開催されないため、出店スケジュールを調整してから出店場所を選びましょう。
イベント差し入れ(ケータリング)もおすすめ
アイスクリームのキッチンカーはイベントへの差し入れ(ケータリング)にも大変相性がよいメニューです。
ただし、ケータリングは自分から出店を探したり交渉したりするものではないため、お客様からの問い合わせが必要となります。
そのため、ホームページやSNSに「ケータリングも承ります」と記載しておくとよいでしょう。
キッチンカーでアイスクリーム屋を開業する流れ
開業までの流れ
キッチンカーでアイスクリーム屋を開業するまでの流れは、以下の手順の通りです。
- コンセプトや戦略を考え必要コスト・予算を算出
- 開業資金を用意
- 必要な資格・設備・手続き
- 出店場所の確保
- キッチンカーの準備・仕込み場所の確保
- 必要な保険に加入
- 食材の仕入れ
- 広告やSNSで宣伝
開業の流れについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
開業に必要な資格と保健所の営業許可
キッチンカー開業に必要な資格と許可は下記の2つです。
- 食品衛生責任者
- 飲食店営業許可
「食品衛生責任者」の資格は、出店する地域を管轄している保健所で申請・取得できます。
「飲食店営業」の許可申請の際には、「食品衛生責任者の資格」と「移動販売で使用する車の申請」が必要です。
なお、キッチンカーの営業許可は、出店する地域ごとに申請・取得する必要があります。
他県で営業したい場合は、その都度各都道府県の保健所で営業許可を申請し取得するようにしましょう。
必要な資格と許可を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
必要な設備
アイスクリームのキッチンカーを開業する際には、以下の設備が必要となります。
冷凍庫(ショーケース)と電源
アイスクリームは常温で保存できないため、ショーケースなどの冷凍設備が必要です。
特に夏場は猛暑で溶けてしまわないよう冷蔵庫の工夫も重要となります。
冷凍庫もしくは電源によっては、エンジンを停止すると同じく停止してしまうものもあります。
常に稼働できるよう、設備の仕様も事前に確認しておきましょう。
また、万が一に備えてサブの電源準備も用意しておくと安心です。
もしもアイスが解けてしまった場合、その分の原材料費がマイナスとなってしまうので注意が必要です。
冷凍庫・冷蔵庫については以下の記事をご覧ください。
その他必要な設備
ソフトクリームも一緒に販売する場合は、「ソフトクリームフリーザー」もしくは「カセット抽出器」も用意しましょう。
またミネラルウォーターは飲水用としてはもちろん、機械の洗浄にも使用できるので常備しておくと便利です。
ソフトクリームを販売する際は、自動加熱殺菌装置が搭載されているフリーザーであっても機械洗浄が義務付けられています。
他にはトッピング用の食材を保存するための冷蔵庫やシンクも必要です。
おすすめの車種
アイスクリームの移動販売では複雑な調理がいらず、大人数での作業も不要です。
そのため、冷凍ショーケースや製氷機など必要な冷却設備を設置するスペースが確保できる車両であればよいでしょう。
数種類のアイスクリームだけを販売するのであれば軽トラックでも開業可能です。
サイドメニューやドリンクなども販売したい場合は、1tトラックを検討してもよいでしょう。
事前に決めたコンセプトや戦略に合わせた車両選びが大切です。
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標準装備でキッチンや冷蔵庫も搭載している大変お得なプランです。
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【全国】アイスを移動販売する人気のキッチンカー
全国でアイスクリームを移動販売する、人気のキッチンカーを紹介します。
Twinkle Jack(トゥインクルジャック)
「Twinkle Jack」は、栃木県栃木市を本社に置く有限会社リックフーズが、全国各地で運営するキッチンカーです。
アイスクリーム以外にも、クレープやメロンパンといった幅広いフードメニューも販売しています。
巡回営業ではなく、イベント出店や定点出店のみを行うため、出店スケジュールは事前にチェックしておきましょう。
cocogelato2020
「cocogelato2020」は、福岡県福岡市を中心に営業しているキッチンカーです。
イタリアのフィレンツェやボローニャで修行をしたシェフが、本場のイタリアンジェラートにアレンジを加えた商品を販売しています。
特に、「ジャージーミルク」や「アップルマンゴーパッション」を使用した本格手作りジェラートが人気です。
吉田ジェラート
「吉田ジェラート」は、神奈川県川崎市のジェラート工房が営業しているキッチンカーです。
手作りのジェラートは無着色・無香料で、マルシェや農家から仕入れた新鮮な素材が生かされています。
「かぼちゃ」や「さつまいも」「とうもろこし」など、ジェラートとしては珍しい野菜のフレーバーも人気です。
Light meal stand つきてらす
「Light meal stand つきてらす」は、北海道札幌市を中心に営業しているキッチンカーです。
札幌市浜中町の厳選牛乳を使用した自家製ソフトクリームは、濃厚かつさっぱりした味わいで人気があります。
ソフトクリーム以外にも、フルーツを使用したパフェや、ブリュレも人気です。
Flavour J
「Flavour J」は、兵庫県神戸市を中心に営業しているキッチンカーです。
北海道湧別町にある「中谷牧場のジャージー牛乳」を使用したジェラートや、飲むヨーグルトを主に取り扱っています。
もともとは福島県の街を走っていたバスを、移動販売車として改装し使用しているのが特徴です。
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その他、開業サポートから出店後のアフターフォローにも対応しているため、キッチンカーのことなら何でもご相談ください。
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まとめ
アイスクリームは年齢や性別を問わず人気があり、オリジナルのメニューが作りやすいのが特徴です。
ただし、冬場は売れにくいデメリットがあるため、温かいカフェメニューを提供するなどの工夫をして、年間を通して利益を保てるように工夫をしましょう。
ぜひこの記事を参考に、ご自身のキッチンカーでアイスクリーム屋を開業する夢を実現させてください。