盛岡じゃじゃ麺や前沢牛などおいしい名産品のある岩手ですが、正直東京や札幌に比べると栄えているとは言えません。
果たして岩手でキッチンカー営業は成功するのでしょうか?
この記事では、岩手でキッチンカーを開業するメリットや方法、開業時に役立つイベントなどの出店情報もご紹介します。
岩手で人気のキッチンカーもご紹介するので、開業を検討している人ならぜひ参考にしてみてくださいね。
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岩手でキッチンカー開業する魅力
ランチタイムのオフィス街やイベント会場などで見かけるキッチンカーには、さまざまな魅力があります。
ここからは、岩手県でキッチンカーを開業する魅力をご紹介していきます。
ライバル店が少ない
ネットで「岩手県 キッチンカー」や「岩手県 移動販売」で検索しても、なかなか情報が出てこないため、岩手県はキッチンカービジネスには不向きなのではと考える方もいるかもしれません。
しかしながら、岩手県には北東北随一といわれる「大通り」などの繁華街があるため、「ライバルが少ない=チャンス」とプラスに考えることが可能です。
名産品を活用し差別化を狙える
「前沢牛」や「わんこそば・盛岡冷麺・盛岡じゃじゃ麺」など人気のご当地グルメがたくさんある岩手県には、「食」はもちろん、「日本酒・ワイン・岩手高原ビール」などおいしいと評判のお酒があります。
そこで、おいしいお酒と岩手の名産品を使用したメニューを開発すれば、ほかの飲食店と差別化できるため、キッチンカービジネスに活路を見出せるでしょう。
キッチンカーという移動型の営業スタイルなので、近隣の県でも名産品を上手に利用することで、チャンスを広げることが可能です。
買い物できない人に届ける
買い物難民といわれる一人暮らしのお年寄りや、小さなお子さんがいてなかなか買い物に出かけられないママさんの味方として活躍する方法もあります。
キッチンカーで販売するアイテムは、ランチにおすすめのメニューやおしゃれなスイーツだけではありません。
北海道に次ぐ広さを誇る岩手県では、「移動手段として車がないと生活しにくい」というのが現状です。
日用品+食事や、高齢者へのお弁当販売などもキッチンカーでの新たなビジネスモデルといえるでしょう。
スーパーマーケットなどの多い中心地に固定店舗を構え、中心地から少し距離のあるエリアでは、キッチンカーで移動販売を行なっているというケースもあるようです。
補助金制度を利用
岩手でのキッチンカー開業は、補助金制度を利用できるのも魅力です。
ただし、補助金の公募期間については必ず公式サイトで確認して応募するよう注意しましょう。
【事業者向け】キッチンカー等導入事業者支援事業費補助金
岩手県の岩泉町では事業者向けに「キッチンカー等導入事業者支援事業費補助金」という制度が用意されています。
事業内容としては、町内の中小企業の事業者がキッチンカーを導入する場合、かかる経費の半分(補助上限200万円)を補助するといった内容です。
補助対象者や注意事項などさまざまあるので、詳しくは下記よりご覧ください。
【ものづくり補助金】
サービス・ものづくり・設備投資に対し、国から支給される補助金の1つです。
正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業」といい、原則として返済の必要がないため、少ない自己負担で設備投資が可能になるでしょう。
【地域雇用開発助成基金】
雇用機会の少ないエリアで、新たに事業を始める開業者に対して厚生労働省が行う助成金です。
助成金の額は500,000~8,000,000円で、対象エリアは厚生労働省の公式ホームページや管轄の労働局で確認可能です。
また助成金を申請するためには、対象エリアでの開業や2人以上の雇用などの条件があります。
キッチンカーの補助金制度についてはこちらの記事もお読みください。
岩手でキッチンカーを開業するには
キッチンカービジネスの成功するチャンスが多いと考えられる岩手県ですが、キッチンカーを開業するためには、いくつかのポイントがあります。
地域にあわせて販売するものを選ぶ
キッチンカーで取り扱うメニューは、出店戦略のほか、エリアや利用する客層にあわせて販売する商品を決めることが重要です。
また、地域の名産品などをメニューに盛り込んで、「ここでしか味わえない」など、自分のお店にしかない個性や付加価値の提供を心がけることも大切です。
移動販売車両の準備
ベースの車両(各自動車メーカーから販売されている軽トラックもしくは軽自動車)に、キッチン部分を改造した車をキッチンカー・フードトラックと呼んでいます。
キッチンカーには既製品がないため、以下のような方法で入手することが可能です。
- すでに改造済みのキッチンカー(新車・中古車)を購入する
- 製作会社で一から製造を依頼する
- レンタル、リース
また、キッチンカーを購入する際には、チェックしておきたいポイントがあります。
- サイズ
- 走行性
- デザイン
キッチンカーは事業の顔になる部分で、開業準備で一番コストがかかるため、お店のコンセプトや提供するメニューにあわせて、慎重に判断する必要があります。
そのため、中古で購入する際に、しっかり確認しておきたいポイントが走行距離です。
稀に、10万km以上というコンディションのよくない車体が販売されているケースもあるようですので、注意しましょう。
中古車の場合、予期せぬトラブルが発生すると、修理が終了するまでキッチンカーでの営業ができなくなってしまいます。
中古車のキッチンカーを購入する場合は、アフターサービスも充実している販売会社からの購入がおすすめです。
せっかくなら、こだわりのキッチンカーを製造したいと思う方も多いかもしれませんが、キッチンカーのサイズや仕様によっては営業許可が取得できない可能性があります。
また、キッチンカーをオーダーメイドする場合は、製作する前に基準をクリアしているのか設計図などの資料を持参して保健所で確認してください。
キッチンカーの価格についてはこちらの記事もお読みください。
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営業許可等の取得
キッチンカービジネスをスタートさせるためには、保健所の「営業許可」が必要です。
営業許可には、飲食店営業・喫茶店営業・菓子製造業の3種類あり、ランチメニューを販売するキッチンカーの場合、飲食店営業の許可を取得するとよいでしょう。
各エリアの保健所により、取得申請の基準が異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
また、キッチンカーで食品を取り扱う場合には、「食品衛生責任者」の資格を取得している人が1人以上必要です。
資格を取得するためには、各都道府県の食品衛生協会で行なっている講習会を受講する必要があります。
ただし、「調理師」や「栄養士」の資格を取得している方は、申請するだけで資格を取得できるので講習を受ける必要はありません。
飲食店を開業するためには、「調理師免許」が必要なイメージがありますが、「食品衛生責任者」の資格を取得していれば開業が可能です。
詳しい営業許可申請の方法はこちらの記事をお読みください。
出店場所の確保
キッチンカービジネスにおいて、出店場所の確保が事業の成功のカギを握っています。
- オフィス街
- 住宅街
- 商業施設
- 道の駅などのサービスエリア
- フェスやイベント会場
など、上記のような出店場所の中から、自分の販売するアイテムに最適なスポットを選んでいくことになりますが、出店場所の確保は意外に大変です。
出店料は場所によって異なりますが1日5,000円程度が多く、イベントなどでは10,000円以上必要な場合もあります。
また、出店によさそうなスペースを見つけたとしても、出店場所の新規開拓はハードルが高いと言われています。
スムーズに許可を取るためには、すでにキッチンカーの出店歴がある場所に申し込むことをおすすめします。
その他に、便利なマッチングアプリを利用すると、ストレスなく出店場所を確保できる可能性が大です。
スムーズに活動するためにも、キッチンカーでビジネスをスタートさせる前に、出店場所の調査を済ませておきましょう。
出店場所の確保についてはこちらの記事で解説しています。
岩手で人気のキッチンカー3選!
ここからは、岩手県で活躍している人気のキッチンカー3店をご紹介します。
富良野メロンパン岩手
全国的に有名な「PABRATA」ブランドの「富良野メロンパン」の焼き立てを味わえるキッチンカーが「富良野メロンパン岩手」。
北海道産のメロンの果肉と果汁をふんだんに使用した風味豊かなメロンパンは、焼き立てはもちろん冷めても美味しいと評判です。
キッチンカー「メロン号」では、「富良野メロンパン」以外にもさまざまなスイーツを販売しています。
販売スケジュールを知りたい方は、公式サイトでチェックしてください。
たこ焼き家 まぁ坊
8種類の粉をブレンドして作られる「本格たこ焼き」を味わえるキッチンカーが「たこ焼き家 まぁ坊」。
出汁が効いているのでそのまま食べてもおいしいと評判で、メニューのラインアップが豊富なところも人気のポイントです。
岩手県全域で営業していることから、各イベント会場にも出店しています。
出店情報はX(旧Twitter)で告知しています。
館ヶ森アーク牧場 キッチンカー
「館ヶ森アーク牧場 キッチンカー」は、岩手県一関市にある牧場が経営しているキッチンカーで、牧場で生産から加工、製造、販売までを一貫して行なっている点が魅力です。
特にソーセージは、本場ドイツのコンテストでも認められた味・品質ともに間違いなしの一品ですので、ぜひご賞味ください。
また、牧場こだわりの品を無添加で提供しているため、非常に健康的です。
岩手にはキッチンカー製作会社がない!
キッチンカーで開業するチャンスの多い県の岩手県には、キッチンカーの製作会社がありません。
これから伸びていくビジネスなだけに、現状ではキッチンカーで開業している人が少ないということが、岩手県内にキッチンカーの製作会社がない理由の1つと考えられます。
そこで今回は、近隣の県にあるキッチンカーの製作会社を紹介します。
福島県 カーライフ福島☆郡山店
「カーライフ福島☆郡山店」は福島県の郡山市を中心に活動しています。
移動車両はすべてオーダー品、庫内のレイアウト・部材なども希望にあわせて製作してくれるため、デザイン性を重視したい方におすすめです。
また、各管轄の保健所に対応しているため、こだわりのキッチンカーが営業許可が取得できなかったという心配がありません。
住所:福島県郡山市富田町坦ノ腰72-10 電話番号:024‐962‐0090 ホームページ:http://www.carlife-k.com/ |
東京 フードトラックカンパニー
東京を拠点としている「フードトラックカンパニー」は、全国に対応しているキッチンカーの製作会社です。
岩手県で開業を検討している方にとっては距離がありますが、キッチンカー(移動販売車)のためのセミナーや試食会なども開催されるため、車を製作してもらう前にキッチンカーのイメージをつかむことが可能です。
またさまざまなノウハウも教えてもらえるので、初めてキッチンカービジネスに参入を考えている方は検討してみてはいかがでしょう。
住所:東京都目黒区上目黒4‐10‐4 電話番号:03‐6671‐5299 ホームページ:https://foodtruck.co.jp/ |
キッチンカー製作ならアフターサポートも充実のMYキッチンカーで
全国対応のMYキッチンカーでは、キッチンカー製作のほか、レンタルやリースなどを行っています。
他社との違いは、MYキッチンカーは開業後の車両トラブルなどアフターサポートも充実している点です。
「どうやって開業するべきか分からない」という方も、MYキッチンカーが長年移動販売に携わってきた経験を活かして、開業のお手伝いをさせていただきます。
開業をご検討中の方は、無料個別相談やお見積りなどお気軽にご連絡ください!
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まとめ
今回の記事では、岩手・盛岡でキッチンカーを開業するために以下のポイントを中心に解説しました。
- 岩手にはキッチンカーのライバルが少ない
- 他のエリアとは異なる岩手モデルの販売戦略がある
- 地域の特色を活かしたメニュー選びが重要
- キャラバン・スルーなどユニークなイベントが開催されている
広大な面積を誇る岩手県では、移動手段として「車」が重要です。
いつでも車を利用できる世帯にとっては問題ありませんが、一人暮らしの高齢者や子育て中のママにとっては、日々の買い物が意外に大変という現状があります。
キッチンカーの数がまだまだ少ない岩手では、新しいビジネスチャンスがたくさん!
たとえば、おいしい料理の提供だけでなく、日用品などと組み合わせてみたり、買い物弱者を救済したりするというオリジナルモデルを確立することも岩手なら可能です。
これから、岩手でキッチンカーの開業を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。