ランチタイムに人気なお弁当の移動販売を始めたいとお考えの方はいませんか?
平日にまとまって収益を得られるサービスとして、興味がある飲食業界の方も多いのではないでしょうか。
お弁当屋は移動販売以外にも店舗型のお店も多く、競合が多いのが特徴です。
しかし、ターゲット層によってさまざまな切り口があり、需要のあるお弁当が販売できればまだまだ伸びしろがあるメニューとも言えるでしょう。
本記事では、お弁当の移動販売を始めたい方に向けて、必要な許可や資格、おすすめのメニューを紹介します。
成功させるための注意点も併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
また、MYキッチンカーでは移動販売を始めたいとお考えの方に個別コンサルを行なっております。
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移動販売でお弁当を売るメリット
移動販売でお弁当を売るメリットは以下の3つとなります。
開業資金が安い
移動販売の最大のメリットは、開業費用の安さと言えるでしょう。
店舗型のお店を開業するには店舗の家賃や、店舗で営業するスタッフの人件費などがかかります。
一方移動販売の場合は、車両を準備するだけで営業できます。
すでに作ってあるお弁当を車内で販売するだけなら、車内に厨房設備がない車でも可能です。
また車両の大きさにもよりますが、販売スタッフは最低でも1名から営業が可能です。
営業許可が不要なケースもあり
キッチンカーの中で調理したり、別の調理場所で作ったお弁当を売る場合は営業許可の取得が必要ですが、卸売りなどから仕入れたお弁当を売るだけなら営業許可は不要です。
営業許可取得の基準を満たした車両製作も不要なので、比較的簡単に営業が開始できるでしょう。
ただし、食品衛生責任者の資格取得は必要です。
食品衛生責任者の資格は、10,000円前後で取得することができ、1日で講習が完了します。
平日のランチタイムにまとまった収益が見込める
お弁当は平日のランチタイムが売れ時なので、短時間に集中して営業することが可能です。
安定した収益が見込めるので、売り上げ予測もしやすいでしょう。
移動販売でお弁当を売るデメリット
お弁当の移動販売におけるデメリットは以下2つとなります。
競合性が高い
ランチタイムはまとまった売り上げが見込める反面、多くの飲食店が狙っているため競合性が高いといえます。
そのなかで勝ち抜くためには、需要を分析して差別化していくことが重要です。
例えばがっつり系で安い男性をターゲットにしたお弁当や、ヘルシーで彩りが鮮やかな女性をターゲットにしたお弁当など、さまざまな方向性を考えてみましょう。
反対にいえば、そのお店でしか買えず需要がある部分を狙うことができれば競合に勝ちぬくことができます。
ランチタイム以外は売れにくい
一般的にお弁当はランチタイムに売れやすい傾向にあるため、それ以外の時間帯は売れにくいと考えておきましょう。
しかしキッチンカーでお弁当を販売する場合は、ランチタイム以外は別のメニューに変更したり、夜のメニューが売れやすい場所に移動できるという点があります。
ランチタイムだけで経営が難しいのであれば工夫することができます。
お弁当の移動販売を始めるには資格・許可が必要!
お弁当の移動販売を始めるには、食品衛生責任者の資格と保健所の営業許可が必要です。
《必要な資格》食品衛生責任者
食品衛生責任者とは、適切な衛生管理を行い、安全な状態で飲食物を提供するための知識を学んだ者がもつ資格です。
飲食店を開業する場合は、1店舗につき1人、必ず食品衛生責任者を配置しなければなりません。
資格の取得方法は、自治体が開催する衛生講習を受け、保健所で申請を行います。
ただし、講習会の費用や日程は各自治体によって異なるため、注意が必要です。
《必要な許可》保健所の営業許可
自分で調理したお弁当を販売する場合は、保健所の営業許可が必要です。
申請する際は、必ず出店を予定している地域を管轄する保健所に行なってください。
出店範囲が都道府県や市町村をまたぐ場合は、それぞれの保健所から許可を得なければなりません。
許可の基準は各自治体によって異なるので、確認しておきましょう。
仕入れたお弁当を販売する場合は許可を得る必要はなく、保健所に営業の届出をすれば開業できます。
【移動販売】お弁当屋の営業方法は3パターン
移動販売でお弁当を売る場合の営業方法は、3パターンあります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをもとに、自分に合った営業スタイルを選択しましょう。
1.仕入れたお弁当を販売する
業者が作ったお弁当を仕入れて、販売のみを行う方法です。
事業用のお弁当を販売している業者は沢山あるため、複数の業者を比較検討して、自分好みの見た目や味のお弁当を探しましょう。
メリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット | デメリット |
・スキルがなくてもハイクオリティなお弁当を販売できる ・調理する手間が省ける ・軽装備のキッチンカーでも開業できる | ・オリジナルのお弁当は作れない ・お弁当のクオリティは業者次第 |
調理器具や調理スペースを用意する必要がないうえ、作業工程も少ないので、お弁当販売が初めての方におすすめの方法です。
2.キッチンカーで作ったお弁当を販売する
キッチンカーの中で調理したお弁当を販売する方法です。
車の中だけではスペースに限界があるので、簡単に作れるメニューを選ぶとよいでしょう。
メリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット | デメリット |
・できたての温かいお弁当を提供できる ・オリジナルのお弁当が作れる ・作る量を調整すれば廃棄量を減らせる | ・接客と調理を両方こなす必要があるため、1人で営業するのは難しい ・手の込んだ料理の場合、仕込み場所が別に必要 |
自分のお店だけのオリジナル弁当が作れるので、人気が出れば継続的な売上が期待できます。
ただし、作業工程が多くなるので、場合によっては追加スタッフの採用も検討しましょう。
3.別の場所で作ったお弁当を販売する
別の場所で調理したお弁当をキッチンカーで売る方法です。
この方法なら、オリジナルのお弁当を作りつつ、営業時間内は接客に専念できます。
メリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
・車両にかかる費用を節約できる ・本格的なお弁当を販売できる | ・仕込み場所が必要になる ・保健所の許可を満たすための経費がかさむ |
保健所から営業許可を得るためには、防火加工や衛生環境が整った調理場といった、一般的なキッチン以上の装備を揃えた仕込み場所が必要です。
仕込み場所にかかる家賃や水道光熱費などを考えると、結果的に経費がかさんでしまうでしょう。
お弁当の移動販売におすすめのキッチンカー
この章では、お弁当の移動販売におすすめのキッチンカーを紹介します。
軽トラックタイプ
軽トラックは、1番コンパクトなタイプのキッチンカーです。
運転しやすく小回りが利くことから、狭いスペースにも出店できます。
ランニングコストが安く、経費を抑えられるため、仕入れたお弁当や簡単に調理できるメニューを販売する場合におすすめです。
1tタイプ
2〜3人で作業できるスペースがある1tタイプのキッチンカーです。
普通自動車免許で運転できるうえ、調理スペースが広いので、少し手の込んだメニューも販売できるでしょう。
1.5tタイプ
存在感があって目を引くのが1.5tタイプのキッチンカーです。
複数人で作業できるため、メニューの幅も広がります。
数種類のお弁当を販売できるので、大きな売上が見込めるでしょう。
お弁当屋に必要な装備
移動販売でお弁当を販売するにあたって、必要な装備は以下の通りです。
- 炊飯器
- 冷蔵庫・冷凍庫
- ショーケース
- メニューに応じた調理機器
- シンク
移動販売におすすめのお弁当・メニュー6選
移動販売のお弁当屋にとって、メニューの選定は売上を左右する重要な要素です。
以下では、おすすめのお弁当・メニューを6つ紹介します。
1.定番おかずのお弁当
ご飯と複数のおかずで構成される定番おかずのお弁当は、普遍的な人気を誇っています。
季節の野菜を取り入れたり、出店場所によって中身を変えたり、アレンジを加えられるのが魅力です。
継続的な売上が見込めるので、お弁当販売が初めての場合は取り入れましょう。
2.ご当地食材のお弁当
ご当地食材を使ったお弁当は、その地域の人だけではなく、旅行や出張で訪れている人の目にもとまりやすいのでおすすめです。
名古屋なら味噌カツ、横浜ならシュウマイなど、その土地ならではのお弁当を売り出してみましょう。
3.洋食・中華のお弁当
洋食や中華系をメインとしたお弁当を販売するのもおすすめです。
中華ならチャーハン、洋食ならオムライスなどがお弁当として販売されていると、興味を引かれて立ち寄る方もいるかもしれません。
4.カレー
作業工程が少なく、素早く提供できるのがカレーの魅力です。
事前に作っておけば、ご飯を盛り付けてルーをかけるだけで完成します。
キーマカレーやバターチキンカレーなど、スパイスを使った本格的なカレーを作れば注目も集まりやすいでしょう。
5.丼系
ロコモコ丼や親子丼などの丼物も、素早く提供できるのでおすすめです。
レタスやトマトなどの野菜を添えるだけで簡単に彩りを出せます。
和風の丼ならお味噌汁、ロコモコ丼ならコナコーヒーなど、一緒に買ってもらえそうな軽食を販売すれば客単価のアップも狙えるでしょう。
6.サラダ
美容意識の高いOLや健康志向の人にアプローチできるのがサラダです。
加熱処理なしで提供できるので、設備費用も削れます。
オリジナルのドレッシングで提供するなど、一工夫して販売しましょう。
お弁当の移動販売におすすめの出店場所は?
お弁当の移動販売において、出店場所は命運を分ける重要な要素です。
オフィス街
オフィス街に出店する際は、そばにある公園や脇道を狙えば大きな売上が見込めるでしょう。
なぜなら、すぐにテイクアウトできるお弁当は、飲食店が少なかったり混雑していて入れなかったりでランチを食べ損ねる「ランチ難民」と相性がよいからです。
学校周辺
学校の周辺や敷地内での出店もおすすめです。
コンビニのお弁当とほとんど変わらない値段で手作りのお弁当を販売できれば、買い求める学生も期待できるでしょう。
女子学生向けにインスタ映えするお弁当や、運動部の学生向けにがっつりメニューなど、客層をイメージして戦略を練ることが大切です。
イベント
音楽フェスなど多くの来客が見込めるイベント時には、会場内や周辺で出店してみましょう。
なかでも、キッチンカーが主役になれるグルメイベントはおすすめです。
移動販売の出店場所について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
路上販売は違法行為
お弁当であれば「人通りの多い場所や公道で販売すると売れそう」と考える方は多いでしょうが、路上販売は道路の不正使用として禁止されています。
売れそうなところで売りたい気持ちは分かりますが、路上販売はやめておきましょう。
なお、付近の私有地で出店するのであれば可能です。
儲かるお弁当屋で成功するには
お弁当の移動販売で儲かるには、競合が取りこぼしている部分をいかに獲得できるかが重要です。
ご当地食材で差別化
ご当地食材など、こだわりの食材を使うことで差別化を図る方法があります。
コンビニやチェーン店だと食材の産地にこだわっていることは少ないので、差別化しやすい部分でしょう。
競合が少なく需要があるところを狙う
例えば平日のビジネス街であればランチ需要があるのは明らかですが、そのかわりに競合がすでに参入している可能性が高いです。
しかし高齢者の多いエリアであれば、ビジネス街のようなまとまった需要はなくとも、足を運ばなくても近所まで届けてくれるサービスに魅力を感じる人が多いかもしれません。
そのように、どこにどんなニーズがあるかを調査していくことが重要です。
定番メニューなら価格が重要
お弁当の定番である唐揚げやのり弁当などを販売する場合は、いかに安く販売できるかが大変重要となってきます。
安く販売するためには、材料の仕入れ先など原価を工夫する必要があるでしょう。
お弁当の移動販売を成功させるための注意点
移動販売のお弁当屋を成功させるには、心がけるべき注意点がいくつかあります。
お弁当の容器にもこだわる
移動販売でお弁当を扱う際は、中身だけではなく、容器にもこだわりましょう。
おすすめは、持ち運ぶ際に揺れてもレイアウトが崩れない仕切りのある容器や、汁もれを起こさない密封性が高い容器などです。
移動販売におすすめの容器を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
食品表示ラベルを作成する
キッチンカーで調理したものを提供する方法以外の場合は、食品表示ラベルを用意しなければなりません。
中身が見える容器なら内容物を「おかず類」とまとめて表記できますが、アレルゲンと添加物は表記が義務づけられています。
表記内容は、以下の通りです。
- 名称
- 原材料名
- 原料原産地名
- 添加物
- アレルゲン
- 内容量
- 消費期限
- 保存方法
- 製造者名、製造者住所
別途届出が必要な場合もある
販売する商品によっては、別途で届出が必要な場合もあります。
たとえば、牛乳を使った料理や乳飲料を提供するときは、乳類販売業の届出が必要です。
自分が販売する商品に条件がないか、事前に確認しておきましょう。
車内の動線を工夫する
お弁当屋の移動販売は、提供スピードによって売上が大きく変わります。
提供スピードを上げるために、車内の動線を工夫しましょう。
調理と販売の動線を考慮して作られているキッチンカーを利用すれば、効率的に作業を進められます。
お弁当の移動販売車はMYキッチンカーにご相談を
お弁当屋使用のキッチンカーをお探しの方は、MYキッチンカーにご相談ください!
MYキッチンカーはオリジナル車両の製作だけでなく、お得なご購入プラン、レンタル、リースまで幅広い選択肢からお選びいただけます。
また、これまでの実績やノウハウをもとに、開業支援からアフターサポートまでワンストップで対応可能です。
お弁当の移動販売を開業したい方は、まずMYキッチンカーまでお問い合わせください。
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まとめ
お弁当の移動販売を始めるのに必要な許可や資格、おすすめのメニューを紹介し、成功させるための注意点を解説しました。
お弁当は、移動販売の中でも安定した売上が期待できる商材の一つです。
出店場所やメニューを工夫して競合他社と差別化を図り、売上アップを狙っていきましょう。