キッチンカーでお菓子(焼き菓子)の移動販売を始めたいけど、「移動販売でお菓子が売れるの?」「お菓子を売るためにどんな準備が必要?」など、お困りの方も多いでしょう。
この記事では、お菓子の移動販売のメリットやデメリットのほか、お菓子の移動販売を始めるために必要な準備や成功のコツをご紹介します。
また、MYキッチンカーでは、お菓子の移動販売の開業したいとお考えの方に個別コンサルを実施しています。
車両のお見積りなど、まずはお気軽にご相談ください。
\お菓子の移動販売を始めたい/
移動販売(キッチンカー)でお菓子を売るメリット
お菓子の移動販売にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
お菓子の移動販売のメリットは、主に4つです。
販売しやすい
お菓子は子どもから大人まで幅広い世代の人に愛されており、販売しやすいメリットがあります。
そのため、販売するエリアを問わず安定したニーズがあると言えるでしょう。
回転率がよい
注文を受けてから調理や盛り付けをするメニューに比べて、お菓子の移動販売では提供までのオペレーションが簡単なため、スピーディーに販売できます。
販売にかける時間が短いので回転率がよく、1人でもスムーズに営業できるでしょう。
手土産のニーズが高い
お菓子は自分で食べるために購入するケースだけでなく、手土産として購入する人も多くみられます。
特に持ち運びしやすい焼き菓子や個包装のお菓子は、ちょっとした贈り物として人気です。
コンパクトなキッチンカーで営業できる
クッキーやビスケットなどの焼き菓子をはじめ、事前に作ったお菓子を販売するのであれば、キッチンを備えていない移動販売車での営業が可能です。
一般的な自家用車を使用できるので初期コストが抑えられ、販売までのハードルが低くなるでしょう。
移動販売(キッチンカー)でお菓子を売るデメリット
続いて、移動販売でお菓子を売るデメリットは、主に2つです。
客単価を上げにくい
お菓子は1個あたり数百円と商品単価が低いので、客単価も低めになりがちです。
そのため、以下のような点を意識して販売点数を増やす工夫が必要です。
- 回転数を上げる
- 客層を広げる
- 手土産ニーズを拾う
菓子作りの手間と時間がかかる
自分でお菓子を手作りして販売する場合は、手間と時間がかかります。
また、仕上げまでの下準備は保健所の許可が下りたキッチンで作らねばならない点に注意が必要です。
お菓子の移動販売(キッチンカー)を始める手順
お菓子の移動販売を始める手順を、みていきましょう。
①営業エリアを決める
移動販売を開業するためには、まずは営業エリアを決め、管轄の保健所に申請をして営業許可を取る必要があります。
移動販売の営業許可基準は自治体によって異なるので、キッチンカーの仕様も自治体の基準に合わせなければいけません。
営業エリアが複数の自治体にまたがる場合は、自治体ごとに保健所への申請が必要な点に注意しましょう。
➁販売スタイルを決める
キッチンカー選びや保健所への申請の前に、販売スタイルを決めておく必要があります。
車内で調理・包装する
キッチンカーの中で生地を焼いたり盛り付け・包装をしたりする販売スタイルです。
調理を伴うので、車内にはキッチンの設備を設置する必要があります。
事前に作ったお菓子を個包装して売る
別の場所にあるキッチンで事前にお菓子を作り、車の中で個包装をして販売するケースです。
車の中で調理しないので、キッチン設備がない車での営業が可能です。
仕入れたお菓子を売る
自分でお菓子を作るのではなく、出来上がっているお菓子を仕入れて移動販売車で販売するスタイルです。
すでに個包装してあるお菓子を仕入れれば、車で運んで売るだけなので手軽に営業スタートできます。
固定店舗のお菓子を移動販売で売る
ケーキ屋さんなど、固定店舗で営業している人が移動販売でも営業をするパターンです。
この場合は、店舗でお菓子を完成させて車に乗せる方法や、車で包装する方法、またキッチンカーで調理をする方法などさまざまなスタイルがあります。
個包装したお菓子を販売する際には、消費期限や原材料などの食品表示が必要な点には注意が必要です。
③メニューや調理工程を決める
移動販売で扱うメニューや調理工程を決定しましょう。
キッチンカーの中で行えない工程は別の場所で行うなど、お菓子を移動販売する際に、調理工程はとても重要なポイントです。
キッチンカーの車内では行えない調理工程や扱えない食材もあるので、保健所に営業申請をする前にメニューを考えましょう。
ちなみに移動販売では、以下のようなお菓子が多く販売されています。
④移動販売車を準備する
移動販売車を準備する方法には、レンタルやリース、購入などがあります。
方法 | 費用の目安 |
新車購入 | 約200万円〜 |
中古車購入 | 約100万円〜 |
レンタカー | 約3〜10万円/日 |
リースカー | 約20万円/月〜 |
所有している車をDIYする | 約100万円 |
お菓子の移動販売では、軽トラックやバンといった車種が使われるのが一般的です。
販売スタイルやメニューによっても異なりますが、長期的に移動販売を続けるつもりであれば、車を購入したほうが費用総額を抑えられるでしょう。
⑤仕込み場所を確保する
キッチンカーの車内でできる調理工程は、原則的に加熱調理や盛り付け、包装といった仕上げの作業だけです。
そのため、お菓子を仕入れて販売する以外の場合には、仕込み場所を確保しなければなりません。
また、仕込み場所には保健所からの営業許可が必要です。
2021年6月に食品衛生法が改正され、200L程度の給排水タンクを備えたキッチンカーであれば、車内での仕込みが可能になりました。
ただし、どういった仕込みができるかは自治体によって見解が異なるので、事前に確認しておきましょう。
⑥必要な資格や許可を取る
移動販売の営業をするためには、主に3つの許可や資格が必要です。
食品衛生責任者
飲食店を開業するために必要な資格で、施設ごとに1名以上の食品衛生責任者を配置することが義務付けられています。
食品衛生協会が開催する「食品衛生責任者養成講習会」を1日受講すれば、資格を取得できます。
キッチンカーの飲食店営業許可
キッチンカーの中でお菓子を焼いたり盛り付け・包装をしたりする場合は、保健所に飲食店営業許可を申請し、取得する必要があります。
また、ドリンクを提供する場合にも営業許可が必要なため、注意が必要です。
仕込み場所の菓子製造業許可
キッチンカー以外の場所でお菓子を作る場合は、仕込み場所に菓子製造業許可を取る必要があります。
営業エリアの管轄の保健所に申請して、許可を取得しましょう。
なお、調理済みのお菓子を個包装して販売するケースでは、販売業の届出が必要です。
キッチンカー開業に必要な資格・免許について詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。
⑦出店場所を確保する
移動販売の出店場所は売上に直結するので、じっくり検討して決めましょう。
- 道の駅
- サービスエリア
- ショッピングモール
- 家電量販店
- アミューズメント施設
- 公園
- 観光施設
- 大学
などがおすすめです。
特にお菓子の移動販売は、女性や子ども、ファミリー層が多い場所が適しています。
キッチンカーの出店場所について詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。
⑧備品や食材を準備する
実際にお菓子を提供するための、備品や食材の準備を進めましょう。
厨房機器・調理機器
キッチンカーでお菓子の調理をする場合は、メニューや熱源に合わせた調理機器が必要です。
熱源 | 厨房機器・調理機器 |
プロパンガス | ガスオーブン、フライヤー、コンロ |
電気 | 電気オーブン、ホットプレート、電気フライヤー、オーブントースター |
ガスオーブンは、ネット通販で10~20万円程度で販売されています。
陳列用ショーケース
お菓子を陳列するためのショーケースは、対面式で背面からお菓子の出し入れができるタイプのものがおすすめです。
ショーケースには、冷蔵のものや冷蔵と常温を切り替えられるタイプなどがあります。
お菓子の場合は商品が小さいので、ネット通販で6~8万円程度で購入できる卓上型のショーケースでも対応できます。
包装資材や器
お菓子を包装する資材や盛り付ける器は、包装用品を専門に扱うお店やネット通販でまとめて購入するのが便利です。
女性や子どもの好みに合うようなおしゃれで可愛い包装や器を選ぶと、SNSでの拡散が期待できるでしょう。
食材
お菓子の製造に必要な食材を調達します。
食材の仕入れには製菓材料の専門店や卸売業者、ネット通販などを利用しますが、最初は仕入れ量が明確ではないので、小ロットで購入できるところを選ぶのがおすすめです。
お菓子の移動販売(キッチンカー)で成功するコツ
お菓子の移動販売で成功するためには、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
SNS映えを意識する
多くの人の目に触れて認知度を高めるためには、SNS映えを意識するのが重要です。
- 可愛いお菓子
- おしゃれなラッピング
- 清潔感がありセンスのよいキッチンカー
など、写真に撮ったときに映えるお菓子やキッチンカーは、InstagramやTwitterなどのSNSで拡散されやすくなります。
お菓子は女性からの人気が高いので、「可愛い!」「おしゃれ!」「私も買いたい!」と思ってもらえる点を意識しましょう。
期間限定メニュー・新作でリピーター獲得
商品ラインナップに期間限定メニューを加えたり定期的に新作を投入したりして、リピーターを獲得しましょう。
- イースターにちなんだ春のお菓子
- 紫陽花をイメージした梅雨のお菓子
- 見た目に涼しげな夏のお菓子
- カボチャを使ったハロウィンのお菓子
- ホリデーシーズンをイメージしたお菓子
など、周りのお菓子を扱うキッチンカーのメニューも参考にしながら、お客様に喜ばれるメニューを取り入れましょう。
ドリンクとのセット販売で客単価アップ
ドリンクとのセットで、客単価アップを狙いましょう。
ドリンクは原価率が低く、利益向上にもつながります。
ケーキの移動販売は競合が少なく参入のチャンス!?
最近はキッチンカーが増え、メニューによってはライバルが多い状態です。
その点、ケーキは競合が少ないので狙い目と言えます。
ケーキは保存がしにくかったり生産数の調整が難しかったりなどのデメリットもありますが、老若男女に好まれるお菓子として成功が期待できるメニューです。
- 冷凍チーズケーキ
- カヌレ
- タルト
など、品質が落ちにくいケーキを選べば、移動販売でも取り扱いやすいでしょう。
ケーキの移動販売について詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。
お菓子の移動販売(キッチンカー)を紹介!
ここからは、お菓子を販売する人気の移動販売の実例をご紹介します。
お菓子の移動販売 merci trois(メルシートロワ)
2021年7月から兵庫県で営業している、お菓子のキッチンカーです。
パティスリー&カフェスタイルのキッチンカーで、焼き菓子や生菓子、ドリンクのほか、季節に合わせた冷たいスイーツや温かいスイーツも提供しています。
走るおかし屋さんLueur(リュール)
群馬県富岡市を中心に営業している、移動販売のお菓子屋さんです。
キッチンカーでの営業のほか、ショッピングセンターなどでのイベント出店も行なっている人気のお店です。
チーズタルトや木の実のタルト、焼きチョコタルトをメインに販売しています。
bake shop HELLO
群馬県産の小麦と季節の食材を使って作る焼き菓子が人気の、キッチンカーです。
キッチンカーでの営業のほか、イベントではテント出店も行なっています。
パウンドケーキやフィナンシェ、クッキー、スコーン、マフィンなどの焼き菓子とそれに合うドリンクを提供しています。
移動販売でお菓子を売るなら「MYキッチンカー」にご相談ください!
MYキッチンカーでは、車輌製作・販売や開業から出店まで、移動販売をトータルサポートしています。
「お菓子の移動販売に適したデザインがわからない」という方にも、専属の設計士がおしゃれで営業効率や安全性にも配慮したオリジナルキッチンカーを製作可能です。
また、初めてのキッチンカー開業で不安を抱えている方には、無料相談も実施しています。
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まとめ
お菓子の移動販売には、販売のしやすさやコンパクトなキッチンカーで営業できるなどのメリットがあります。
女性やファミリー層など幅広いニーズがあるジャンルなので、人気ショップとなれば大きく成功することも可能です。
事前計画や準備をしっかり行なって、たくさんのお客様を呼べるお菓子の移動販売をスタートさせましょう。