人気のキッチンカーといえば「フライドポテト」を想像する方も多いではないでしょうか?
フライドポテトは手軽に食べやすいため屋台でも人気で、キッチンカーでの移動販売にも向いています。
この記事では、フライドポテトキッチンカーを開業するメリットのほか、開業手順や必要な資格なども詳しく解説します。
キッチンカー開業で成功したい方はぜひご覧ください。
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キッチンカーでポテトを販売するメリットとは?
まずは、キッチンカーでフライドポテトを販売するメリットを3つ紹介します。
原価が安定している
1つ目のメリットは、フライドポテトの原料であるじゃがいもや調理に必要な揚げ油は、 1年を通してあまり大きな価格変動が見られないことです。
季節性のある原料は、シーズンごとに損益分岐点の金額を変動することが求められますが、じゃがいもに限って言えば、そのような計算は必要ありません。
このように、フライドポテトは原価が安定しているため、キッチンカーを初めて開業する方にもおすすめの商品です。
幅広い客層から人気がある
2つ目のメリットは、フライドポテトは世代や国内外を問わず人気の商品であることです。
場所やシーンを選ばすいつでも手軽に食べられるフライドポテトは、ファストフードの代表格といえます。
ターゲット層を絞ることなく幅広い層に提供でき、どんな街でも売上を見込める点も魅力です。
味付けや切り方でメニューを増やせる
3つ目のメリットは、味付けのソースやポテトの形状などで、店舗ごとの個性を簡単に出せることです。じゃがいもの加工法について、細切りやくし型ポテト以外の特徴的な切り方を紹介します。
細切りやくし型ポテト以外の特徴的な切り方
波型 | 専用のポテトカッターを使い、波のようなガタガタとした形に切ります。火が通りやすいため、外はカリっと中はホクホクのフライドポテトが簡単に作れます。 |
格子状 | 専用のワッフルスライサーなどを使い、格子状に切ります。薄く切るため、ポテトチップスのようなサクサクとした食感を楽しむことができます。 |
らせん | 通称トルネードポテトと呼ばれます。串にさして提供するタイプで、見た目のインパクトから子どもに人気のフライドポテトです。 |
他にもさまざまな切り方があり、そこにオリジナルソースを合わせることで、個性あふれるフライドポテトを簡単に作り出すことができます。
メインにもサイドにもなる
フライドポテトは、ハンバーガーをはじめとする料理の付け合わせとしても使用されています。
また、日本ではフライドポテト専門店が次々とオープンしており、ますます人気を博しています。
そのため、フライドポテトは昼時はサイドメニューとして、おやつタイムには主力メニューとしてなど、時間帯によって扱いを変えることができる優秀なメニューと言えるでしょう。
キッチンカーでポテトを販売するデメリット
一方で、キッチンカーでフライドポテトを販売するデメリットもいくつかご紹介します。
掃除に手間がかかる
フライドポテトなど油を使用する商品は、どうしても油が飛び散るなど、使えば使うほど油汚れが目立ってしまいます。
油汚れは掃除や後片付けが大変という印象から、「手間がかかりそう」と敬遠する方も、多いでしょう。
しかし、この手間はキッチンカーを購入あるいは、リースなどで借りる際にあらかじめ考えておくことで解決します。
たとえば、キッチンカーを購入される方は配線などを高い場所に設置する、リース契約される方は配線の位置を確かめておくなどです。
掃除のしやすいキッチンカーであるかを意識して検討してみてください。
下準備が必要
キッチンカーによるフライドポテト販売で成功するためには、切り方やオリジナルソースで個性を出すことが必要です。
そのため、個性を出せば出すほど、どうしても下準備が必要となってしまいます。
ただし切り方に関しては、ポテトカッターなどの簡単に切れる道具が販売されていますので、上手に活用することで準備に必要な手間を省くことができるでしょう。
開業時の参考に!フライドポテトの種類
続いてはフライドポテトキッチンカーにおすすめのポテト3種類をご紹介します。
フライドポテトといっても種類によって全く異なるので、どのポテトにするか検討してみてください。
ラスポテト(もちもちポテト・ロングポテト)
ラスポテトは粉末状のじゃがいもに水を混ぜて成型してあげたポテトのことを指し、モチモチポテトやロングポテトとして屋台でも大人気です。
ラスポテトの特徴は以下の通りです。
- 材料の常温保存が可能である
- 調理時間が短くて済む
- 温度変化による揚げ油の劣化を抑えることができる
- 商品の大きさを揃えることができる
ローディットフライ
ローディットフライの特徴は以下の通りです。
- 具材やソースをのせる贅沢なフライドポテトのこと
- のせる具材の種類が無限大
- 見た目のインパクトからSNS映えも期待できる
ベークドポテト
ベークドポテトの特徴は以下の通りです。
- 低カロリーポテトのため、サラダのトッピングとして使用される
- 美容と健康を意識する女性に人気
フライドポテトのキッチンカーで成功する秘訣
ここでは、人気店で多くみられる共通点を参考にフライドポテトのキッチンカーで成功するための秘訣をまとめたので、参考にしてください。
素材にこだわる
キッチンカーで販売するフライドポテトはシンプルな商品が多いため、素材の味がそのまま反映されます。
なので、北海道産のじゃがいもを使っていることや、天然の油を使用するなど素材を売りにすることは非常に大切です。
SNS映えを意識する
近年のキッチンカーも含めた飲食店と、切っても切り離せない関係にあるのがSNSです。
SNSは拡散力が高く、話題になるだけで集客率も上がるため、特に意識したいところ。
フライドポテト販売におけるキッチンカーは、外装が洋風でおしゃれなものが多く、それ自体がSNS映えするものとなっていることが多いです。
もちろん、販売するフライドポテトもソースやチーズののせ方をお洒落に盛り付けて発信することが、求められます。
また、SNSを用いることで無料で宣伝が出来たり顧客の意見が吸い上げられたりといったメリットも多いため、積極的に活用しましょう。
キッチンカーでのSNSの発信の仕方として、特にキッチンカーによるフライドポテト販売はイベントで出店する機会も多いため、「#ハッシュタグ」を用いることで宣伝ができ、積極的に使用すると効果的です。
ソースやフレーバーで差別化する
プレーンな塩味のポテトを販売するだけでなく、ソースやフレーバーで個性を出すのもおすすめです。
人気店では王道ソースから一風変わったソースまで盛りだくさんで、オリジナル感を出すことができます。
以下のようなソースも検討してみてください。
【王道ソース】 【個性派ソース】 |
オーソドックスなソースはマストとして、個性派ソースを追加していくとよいでしょう。
セットメニューで客単価を上げる
キッチンカー営業では客単価を上げる工夫も重要です。
フライドポテトとドリンクなどをセットで販売すると単価アップが見込めます。
例えばナゲットやから揚げを販売することで、サイドメニューとして新たなアクセントを付け加えることができます。
また、ご当地の素材を生かしたフルーツジュースなどをメニューに加えると、観光客のみならず地元の方からも親しんでもらえるかもしれません。
フライドポテト単品だけを販売するのではなく、手軽に組み合わせられる内容が無いか考えてみるとよいでしょう。
フライドポテトキッチンカーの開業手順
キッチンカーでフライドポテト屋を開業する際には、以下の手順を行います。
- お店のコンセプトや戦略を考える
- 開業に必要なコストや予算を算出
- 開業資金の調達
- キッチンカーおよび車内設備の用意
- 開業に必要な資格取得および手続き・設備の用意
- 出店場所の確保
- 自動車保険や製造物責任保険への加入
- 食材の仕入れ
- チラシやSNSによる宣伝
フライドポテト屋に限らず、キッチンカーの開業で1番重要となるのが、コンセプトや戦略を明確にしておくことです。
キッチンカー経営の柱となる部分を戦略的に設計し、そのうえでかかるコストを算出して開業に必要な資金を用意することが大切です。
また、保健所からの営業許可を得る際には、キッチンカーの設備や衛生状態も厳しくチェックされます。
キッチンカーの製作には数か月の期間を要するため、開業日に合わせて早めに手配しましょう。
キッチンカーの開業手順については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
キッチンカーで販売するための資格や許可
フライドポテトをキッチンカーで販売するためには、保健所で営業許可を取得することが必要です。
この営業許可は何を売るかによって異なり、「食品営業自動車」と「食品移動自動車」に分かれ、さらに細かく分類されています。
たとえば今回のように、キッチンカー内で調理したフライドポテトを提供する場合は、飲食店営業の許可が必要です。
しかし、すでに出来上がったものであれば、食料品等販売業という別の許可が必要になり、ドリンクを提供する場合は喫茶店営業も取得する必要があります。
さらに、出店場所によっては「道路使用許可」が必要となることも押さえておきましょう。
道路使用許可とは、路上や公園などの決められた場所で移動販売を行う際に得る、許可のことを指しますが、お祭りやイベントを除いて許可が下りることはほとんどありません。
また、キッチンカーの営業許可は全国共通のものではなく、出店する地域ごとに取得するものであるため注意してください。
営業許可の申請に必要な書類も例としてまとめたので、紹介します。
- 営業許可申請書
- 営業設備の大要・配置図
- 営業の大要
- 仕込み場所の水質検査証明書
- 仕込み場所の営業許可書の写し
- キッチンカーの車庫証明書・地図
- 食品衛生責任者の資格証明書
- 車検証のコピー
- 排便検査の成績書
申請に必要な書類も多数あるため、事前に保健所にキッチンカーの開業について、問い合わせましょう。
更に詳しく知りたい方は、開業に必要な資格・許可について以下で詳しくまとめていますので、下記をご参照ください。
フライドポテト販売に必要な設備
キッチンカーでフライドポテトを販売する際に必要となる設備は、以下の通りです。
- フライヤー:じゃがいもを上げるために使う必需品
- 冷蔵庫や冷凍庫:食品を保存するために使用する
- 調理器具:フライドポテトカッター、テーブルクラフト(スクープ)、ソース用のコンロなど
以上例として挙げましたが、思い描くコンセプトや戦略によって必要な設備は変わるので、まずは方向性をしっかりと思い描くことが重要となります。
フライドポテトキッチンカーにおすすめの車種
フライドポテトのキッチンカーの車両は、最低限冷蔵庫(冷凍庫)やフライヤー、水道設備のスペースがあれば開業できるため軽トラックでも可能です。
費用を抑えたい方は軽トラックを検討するとよいでしょう。
しかし、フライドポテト以外のメニューも販売したり、大きなイベントで売り上げを狙うなら1tトラック以上がおすすめです。
大きなサイズのキッチンカーであれば、作業スペースの確保のほか、在庫を保管するスペースも広くとれます。
MYキッチンカーでは、無料お見積りや、無料個別コンサルを実施しています。
サイズに関するご相談も可能ですので、フライドポテトのキッチンカー開業をご検討中の方はぜひ一度ご相談ください。
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各地で人気のフライドポテトキッチンカー!
日本各地にフライドポテトキッチンカーが多くあり、そのどれもが個性的かつ絶品です。
以下で人気の店舗から、オープンしたてのおすすめの店舗まで、幅広く紹介します。
ASOMBROSO(アソンブロッソ)
「ASOMBROSO(アソンブロッソ)」は、すべて北海道の農家が育てるじゃがいものみを使用しています。
当店でハンドカットフライズと呼ばれているフライドポテトは、普段口にすることが多い外国産とは異なり、外はカリカリで中はホクホクの食感と香りを楽しめる商品です。
北海道に実店舗を構えていながら都心や東海地方でも積極的に活動している人気店ですので、機会があればぜひお立ち寄りください。
POMMES PROST(ポメスプロースト)
出典:https://kitchencars-japan.com/
「POMMES PROST( ポメスプロースト )」は、イタリアンやフレンチの名店で修行を重ねたシェフが、季節に合わせてこだわったオリジナルソースが人気のお店です。
じゃがいもも季節ごとに産地を変え、オリジナルブレンドの天然油100%でこだわって揚げたフライドポテトは、素材本来の味を引き出しあっさりヘルシーに食べられます。
POMMES PROSTは主に都内を中心として千葉や栃木、さらに長野で活動を幅広く行なっています。
POTATO STAND(ポテトスタンド)
「POTATO STAND(ポテトスタンド)」は今年、愛媛でオープンした地域密着型のフライドポテトキッチンカーです。
POTATO STANDは6種類のじゃがいもと、野菜ソムリエであるシェフがこだわったソース10種類(限定ソースを含む)の組み合わせを楽しむことができます。
また、サイドメニューやドリンクには愛媛や瀬戸内の素材を活かして作られたメニューが豊富で、地元の方だけでなく観光客にも幅広く愛されています。
ラス・ロングポテト専門店@北海道
ラス・ロングポテトはロングポテト専門店です。
屋台で見かけることの多くなったロングポテトは、外はサクッと中もっちりの食感が美味しくやみつきになります。
オランダ企業から生まれたラスポテトは、なんと昭和35年から続く人気メニューだとご存じでしょうか。
ぜひ揚げたての美味しいポテトを味わってください。
フライドポテトのキッチンカーの製作をするならMYキッチンカーへ
MYキッチンカーでは、フライドポテトのキッチンカーで重要なデザインから内装まで、使いやすさにこだわった車両を製作できます。
また、カーリース・レンタルも行っており、初期費用を抑えスピーディに開業したい方にもおすすめです。
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まとめ
フライドポテトは全世界共通の食べものであり、幅広い世代に愛される定番メニューでありながら、オリジナルソースを盛り付けることで、個性が広がる魅力的なメニューになります。
また、フライドポテトはテイクアウトとして認識されていることもあり、キッチンカーとの相性は抜群です。
是非この記事を参考に、個性あふれるフライドポテトのキッチンカーを開業してみてはいかがでしょうか。