サンドイッチは軽食やランチとしてキッチンカーで人気のグルメです。
そのためキッチンカー開業でサンドイッチを販売したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事ではそういった方に向けて、開業に必要な資格や許可について詳しく解説します。
全国でサンドイッチを販売している人気のキッチンカーや、サンドイッチを販売する際のメニュー作りのコツも紹介しますので、ぜひ開業の参考にしてみてください。
キッチンカーでサンドイッチを販売するメリット
キッチンカーでサンドイッチを販売するメリットは以下の3つです。
- テイクアウトの需要が高い
- メニューの種類が多い
- 提供に時間がかからない
テイクアウトの需要が高い
サンドイッチはお皿やフォークなどの食器が不用で、場所を選ばず手軽に食べられるためテイクアウト需要の高さもメリットの一つです。
テイクアウト人気を活かして、おしゃれなパッケージで包装すると、さらに需要は高まるでしょう。
メニューの種類が多い
サンドイッチは、パンに挟む具材を変えるだけでメニューの種類を増やせるのも大きなメリットです。
ランチタイムには肉類を使用したガッツリ系のサンドイッチ、おやつの時間帯にはフルーツを使用したスイーツ系のサンドイッチなど、さまざまな商品を提供できます。
出店先のニーズや時間帯に合わせてメニューを変えられるのは、キッチンカーならではの有利なポイントです。
作り置きができる
サンドイッチは、完成品の作り置きをしておくことですぐに商品をお客様に提供できます。
キッチンカーでは作業スペースが限られるため、注文が入ってから車内で調理するとなると、ランチ時など忙しい時間にお客様を長い時間待たせてしまう可能性がありますが、。
作り置きができれば回転率を上げることができるでしょう。
手間がかからないだけでなく、お客様の待ち時間の短縮にもなるため、満足度の向上にもつながります。
キッチンカーでサンドイッチを販売するデメリット
キッチンカーでサンドイッチを販売するデメリットは下記の3つです。
- 仕込み場所が必要な場合もある
- 原価率が高くなりがち
- 食材の管理に注意が必要
仕込み場所が必要な場合もある
地域にもよりますが、キッチンカー内では簡単な加熱や盛り付けのみが許可されていることが多く、別の仕込み場所が必要となる場合があります。
ただし最近では、保健所によってキッチンカー内でも、調理を行なってもよいとされることが増えているため、最寄りの保健所に確認したほうがよいでしょう。
とはいえ、仕込みは営業許可のある施設で行うことが望ましいため、以下の3つの方法がおすすめです。
- 賃貸を借りる
- シェアキッチンなどの施設を利用する
- 飲食店の厨房を借りる
なお、キッチンカー以外の仕込み場所にも保健所の許可が必要です。
忘れず保健所に申請し、営業許可を取得しておきましょう。
原価率が高くなりがち
サンドイッチに利用できる食材の中には、原価率が高いものもあります。
原価が高くなるとその分の利益も減るため、サンドイッチの販売価格を上げざるを得ない状況が想定できます。
サンドイッチは比較的安い値段で販売していることが多く、高い値段で販売すると「高いから近くのコンビニで買おう」と敬遠される可能性があるため、商品の品質と価格のバランスを考えて販売しましょう。
食材の管理に注意が必要
サンドイッチに使用する食材は、生野菜や冷蔵商品などの傷みやすい食材が多いため、食材の管理に注意しなければなりません。
もし提供した食材が原因でお客様が食中毒を起こしてしまったら、営業停止などの処分が科せられるため、食材の管理を徹底する必要があります。
また、食材のロスは売上に大きく影響するため、在庫管理にも十分気を付けましょう。
サンドイッチのキッチンカーを成功させるにはどうすればいい?
サンドイッチのキッチンカーを、成功させるためのポイントは以下の3つです。
- SNS映えを狙う
- メニューの種類を増やし過ぎない
- コンセプトを決める
SNS映えを狙う
SNSでの情報拡散や口コミは顧客獲得につながりやすく、おしゃれで可愛い見た目や盛りつけのサンドイッチを販売することで、SNSに掲載されやすくなります。
そのため、メニューを開発する際は味はもちろん、SNS映えする断面の色鮮やかさや、食材の配置など、見た目にもこだわるのが成功のポイントです。
メニューの種類を増やし過ぎない
メニューの種類を増やし過ぎないこともポイントの一つです。
メニューの種類を増やし過ぎると、食材の管理に手間がかかり、提供までの時間が長引く原因になります。
さらに、食材の仕入れコストや傷んだ食材の廃棄ロスも発生する可能性もあるため、慣れるまではメニューを厳選して、できる限り無駄のない販売をすることが大切です。
コンセプトを決める
他店との差別化を図りターゲットとする客層をつかむためには、コンセプトを定めることも重要です。
たとえば、メインになる商品や価格設定を変えるだけでも、客層は大きく変わるため、サイドメニューも含めて店のターゲットに合ったコンセプトを固める必要があります。
開業後にコンセプトを変えると、コストや時間に大きなロスが発生するうえ、必要な設備を変える必要がでるなどのリスクがあるため、明確なコンセプトを開業前に考えておきましょう。
サンドイッチのメニュー作りのコツ
次にサンドイッチのメニュー作りのコツを紹介します。
具材の種類を工夫する
サンドイッチは基本的に何を挟んでもおいしいので、いろいろな組み合わせを楽しめます。
さまざまな食材の組み合わせを試して、自分のお店だけのオリジナルの人気看板メニューを開発し、集客につなげましょう。
複数のバンズを比べる
サンドイッチの場合、具材だけにこだわらずパンの種類を変えるのもオリジナリティを生み出すコツです。
白い食パンを使用するのが一般的ですが、バゲットに変えて歯ごたえがあるパリパリとした食感のサンドイッチを作るだけでも差別化が図れます。
他にもイングリッシュマフィンやロールパン、フォカッチャなど、他とは違うパンを使用することで個性を出せば、注目を集めるのに効果的です。
調理方法を工夫する
サンドイッチの調理方法を、工夫するのもおすすめです。
たとえば、ホットサンドイッチなら同じ食材を使用していても、こんがりとした見た目やパンの香ばしさが魅力のサンドイッチに仕上げられます。
また、挟まずにパンの上に具材を乗せるだけのオープンサンドイッチは、色彩鮮やかな断面を見せることができ、SNS映えにも効果的です。
キッチンカーで販売するのにおすすめのサンドイッチのレシピ
おすすめのサンドイッチのレシピを紹介します。
パニーニ
パニーニとは、イタリア発祥のホットサンドイッチで、香ばしく焼いたパンに、ハムやチーズなどの具材を挟んで焼き上げます。
カリっとした食感と、とろりと溶けたチーズの組み合わせが魅力です。
ロールサンド
ロールサンドとは、耳を切り落とした食パンに具材をのせて、巻いて作るサンドイッチです。
見た目の可愛さと、食べやすいサイズ感で子どもから大人の女性に特に人気があります。
クロックムッシュ
クロックムッシュは、パンにハムとチーズを挟んで、クリームソースを乗せて焼いたホットサンドイッチです。
温かいクリームソースが食欲をそそり、朝食やランチにピッタリのメニューではないでしょうか。
カスクート
カスクートとは、バケットに卵や野菜などを挟んだ、フランス発祥のサンドイッチです。
あっさりしたバケットと、チーズやハムなどの組み合わせが食欲をそそる一品です。
バインミー
パインミーは、ベトナムのファストフードで、フランスパンにハムやなます、パクチーなどを挟んだサンドイッチです。
アジアンフードならではのスパイスが使用されており、暑い野外で食べるとより美味しく感じられます。
キューバサンド
キューバサンドは、バケットにマスタードを塗ったあと、ローストポークやチーズ、ピクルスなどを挟んでサンドイッチプレスで焼いて作ります。
濃厚な味付けのものが多く、普通のサンドイッチでは物足りない男性にもおすすめできます。
フルーツサンド
フルーツサンドは、フレッシュなフルーツと生クリームを挟んだデザートのようなサンドイッチです。
華やかな断面や程よい甘さで、スイーツとして人気のサンドイッチです。
アイスクリームサンド
アイスクリームサンドは、冷たいアイスクリームを挟んだもので、暑い時期におすすめです。
寒い時期だと焼きたてのパンに、アイスを挟んだアイスクリームサンドも売れやすく、こちらもスイーツ感覚で好まれます。
キッチンカーでサンドイッチ屋を開業するためには何が必要?
キッチンカーでサンドイッチ屋を開業するために必要な準備を解説します。
まずは開業するまでの流れをチェック
キッチンカーでサンドイッチ屋を開業するまでの流れは、以下の手順の通りです。
- コンセプトや戦略を考え必要コスト・予算を算出
- 開業資金を用意
- 必要な資格・設備・手続き
- 出店場所の確保
- キッチンカーの準備・仕込み場所の確保
- 必要な保険に加入
- 食材の仕入れ
- 広告やSNSなどで宣伝
開業の流れについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
開業に必要な資格や許可を取る
キッチンカーの開業に必要な資格と許可は下記の2つです。
- 食品衛生責任者
- 飲食店営業許可
食品衛生責任者
キッチンカーに限らず飲食店を開業する場合、施設ごとに1人以上の食品衛生責任者が必要です。
食品衛生責任者の資格は、各都道府県の食品衛生協会が開催する「食品衛生責任者養成講習会」を受講すると取得できます。
飲食店営業許可
キッチンカーで販売する際は、保健所が発行している営業許可も必要です。
店舗・キッチンカーを問わず飲食業を営む場合、各都道府県の保健所が定める基準をクリアしなければ営業できません。
保健所へ営業許可を申請する際には、「食品衛生責任者」の資格と「移動販売で使用する車」の申請も併せて行いましょう。
必要な資格や許可を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
必要な設備を揃える
サンドイッチを販売するためには、調理台や冷蔵庫、水回りのシンク設備をはじめ、扱う材料によっては鉄板などの加熱設備などが必要です。
さらに電気設備も必要なため、発電機も用意しましょう。
また、完成した商品を保管しておく厨房設備や保温冷蔵ショーケースも必要です。
ただし、具材をあらかじめ別の仕込み場所で準備する場合は、キッチンカー内で行う作業が少なくなるため、大がかりな調理器具は必要ありません。
サンドイッチを販売するのにおすすめのキッチンカー
大型タイプは車内が広いため、調理がしやすく、効率よく作業できます。
ただし、大型タイプは維持費がかかるため、具材をあらかじめ仕込み場所で準備する場合は、軽トラックや軽バンにするのもよいでしょう。
小型タイプなら街中でも小回りが利くうえ、燃費もよく使い勝手に優れています。
【全国】キッチンカーでサンドイッチを販売している人気店5選
全国でサンドイッチを販売する人気のキッチンカーを紹介します。
ルリイロサンド
「ルリイロサンド」は、愛媛県松山市を中心に営業しているキッチンカーです。
彩り豊かな季節の野菜と、無添加の燻製肉を使用した、ボリュームたっぷりのサンドイッチが販売されています。
また、旬のフルーツや生クリームを使ったコッペパンは、見た目も鮮やかでSNS映えすることから、女性を中心に人気です。
アンドサンド号
「アンドサンド号」は、石川県金沢市を中心に営業しているキッチンカーです。
ふわふわの焼きたてパンに、旬の素材をたっぷり挟んだサンドイッチを取り揃えています。
エスプレッソマシンも完備しており、いつでも淹れたてのコーヒーを味わえるのも魅力です。
はまやねんキッチンカー
「はまやねんキッチンカー」は、ラッスンゴレライのネタで一世を風靡(ふうび)したお笑い芸人、8.6秒バズーカーのはまやねんさんが、日本全国で営業しているキッチンカーです。
「しっとり鶏むね肉のてりたまサンド」や「たっぷり野菜のアボカドサンド」など、多数の商品が販売されています。
また、唐揚げやコーンスープなどのサイドメニューも充実しており、サンドイッチとのセットメニューも人気です。
Nido SAND ニドサンド
「Nido SAND 二ドサンド」は、群馬県太田市や栃木県足利市などを拠点に営業しているキッチンカーです。
販売メニューのネーミングが「野菜の王子様」や「タマゴの王様」などユニークで、ベーコンを使用したガッツリ系のサンドイッチから、デザート系のフルーツサンドまで、メニューの種類が豊富に取り揃えられています。
チムニーサンド
「チムニーサンド」は、三重県松阪市を中心に営業しているキッチンカーです。
アメリカ仕込みの手作りBBQソースが特徴のサンドイッチが販売されています。
また、「薬膳スープ」や「ポークサンド」なども販売されており、さまざまなメニューを楽しめるでしょう。
キッチンカーでサンドイッチ屋を開業するならMYキッチンカーへ
MYキッチンカーはオーダーメイドキッチンカーの製作はもちろん、短期利用のレンタル、長期利用のリースとお客様の事業に最適なプランの提案が可能です。
そのほか、開業支援や保険関連の紹介、アフターフォローといった移動販売に関することがすべてワンストップで対応可能です。
初めての移動販売に不安をお持ちの方は、お気軽にMYキッチンカーにご相談ください。
まとめ
今回はサンドイッチを販売するキッチンカーについて紹介しました。
サンドイッチはアイデア次第で、幅広いメニューを提供できます。
また手軽に食べられるためテイクアウトの需要が高く、出店場所が選びやすいのも特徴です。
キッチンカーでサンドイッチを販売することのメリットを最大限に活かして、ぜひ人気のサンドイッチ屋を実現させてください。