近年、移動店舗車の需要が増えている中で、移動式サウナについてご存じの方も多いのではないでしょうか?
移動式サウナとは、引退したバスやトレーラー、大型車両の荷台部分をサウナに改造した移動店舗車です。
従来のサウナは屋内が一般的ですが、移動式サウナは森林や湖畔といった屋外で、大自然を満喫しながらサウナを楽しむことができます。
今回はおすすめの移動式サウナのほか、開業に必要な免許や資格、メリット・デメリットを解説するので、ぜひ参考にしてください。
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第三次サウナブーム!移動式サウナとは
近年第三次サウナブームにより「サ活=サウナ活動」が流行しているのをご存じでしょうか?
2021年にはサウナ用語として使われる「ととのう」という言葉が流行語大賞にノミネートし、現在も「サウナ」はGoogleトレンドにて右肩上がりとなっている人気ぶりです。
テントやバス型のサウナが大注目
そういったサウナの人気に合わせてさまざまなサウナ施設が増えており、テントサウナやバス型のサウナなど、新たなサウナサービスが展開されています。
同様に移動式サウナも注目されており、開業におすすめのサービスと言えるでしょう。
移動式サウナサービスの規制緩和への動き
近年はコロナ禍の影響で制限がかけられるサービスが多かったですが、各企業では業績回復の秘策として移動式サウナサービスの規制緩和の声が上がっています。
現在移動式サウナは、公衆浴場法により脱衣場やトイレの設置などが規則で定められているのが現状です。
そこで事業者は新しいビジネスモデルの実装に向け、データや実績に基づくサービスの実証で規制の見直しを求める「サンドボックス制度」に注目しています。
サンドボックス制度は、現行法では難しいビジネスモデルの規制緩和を求め、実証されたデータを基に規制見直しを求める制度です。
規制緩和によって現行の公衆浴場法の見直しが図られれば、全国的に移動式サウナサービスが普及するきっかけとなるでしょう。
移動式サウナ開業のメリット
移動式サウナ開業のメリットは以下の3つです。
- 開業コストを抑えらえる
- 立地を考える必要がない
- 特別なプライベート空間を提供できる
これから移動式サウナを開業したい方に向けて詳しく解説します。
開業コストを抑えられる
移動式サウナの開業資金はトレーラーハウス型サウナの購入費用のみで、通常のサウナ施設と比べて費用を抑えられます。
購入・レンタル・カーリースでサウナ用の車両の入手が可能で、土地代やテナント料などがかかる店舗運営と比較すると低コストです。
また、事業を持続するためのランニングコストの点でも、移動式サウナは店舗経営よりもコストを抑えられます。
開業時はなにかとお金が入り用となるので、サウナの開業を考えている人はコストを抑えられる移動式サウナから始めてみてはいかがでしょうか。
立地を考える必要がない
場所を固定する店舗型と異なり、移動式サウナは移転が簡単で運営場所を柔軟に変更することが可能です。
車でロケーションを自由に選んで移動できる移動式サウナは、立地問題にお悩みの人にも最適なビジネスモデルといえるでしょう。
特別なプライベート空間を提供できる
一般的なサウナに比べてスペースが限られている移動式サウナは、利用者に特別なプライベート空間を提供できると言えるでしょう。
定員数が少ないので単価を高くすることができ、完全予約制で使えるサウナとしての運用が可能です。
自分だけのプライベート空間を確保したい人は多く、リラックスできる特別な場所としての集客も見込めます。
移動式サウナ開業のデメリット
移動式サウナ開業のデメリットは、以下の2つです。
利用可能人数が少ない
移動式サウナのサウナルームは店舗型に比べ、スペースが限られるので利用可能人数が少ないです。
しかし、利用可能人数が少ない分、必要とする運営スタッフが少なく経費をかけなくて済むという側面があります。
また、運営コストを抑えて単価を上げることで利益を出すことができるので、決してデメリットばかりではありません。
独自性のあるコンセプトが必要
開業直後は集客面での問題に直面するので、店舗型と比較した場合の移動式ならではの独自コンセプトが必要になります。
逆にいえば、移動式サウナの独自性を確立できれば、集客問題は一気に解決に結びつけられるでしょう。
既存の店舗型にはない、移動式にしかできない独自性のあるコンセプトをもって開業プランを立てることが必要です。
たとえば移動式サウナは、ロケーションを自由に選んでサウナを満喫できます。
アウトドアに特化したり、完全予約制で利用者のプライベート空間を演出する工夫を凝らしたりしましょう。
実際に販売されている移動式サウナ製品
移動式サウナの例として以下の3つの製品を紹介します。
METOS/ASEMA PANORAMA
METOS社のASEMAは、フィンランド語で「駅」を意味し、蒸気機関車をイメージさせる外観の移動式サウナです。
サウナは最大4人まで入浴可能で、内部の壁やベンチは木材で整えられており、どこか懐かしい雰囲気を感じさせます。
おすすめの入浴方法はロウリュで、サウナの本場であるフィンランドでは一般的な楽しみ方の一つです。
また、サウナストーンにアロマ水をかけて発生した蒸気によって発汗作用を促進させ、香りによって心身ともにリラックス効果を得られるでしょう。
BURROW/BARREL SAUNA mini
BURROW社のBARREL SAUNA miniは国産にこだわり、すべて保湿・保温性の高いヒノキで作られたバレルサウナの最小モデルです。
バレルサウナとは外観が樽(バレル)型で、フィンランドに古くから伝わるサウナとされています。
コンパクトで丸みを帯びたバレルサウナは熱気が伝わりやすく、通常のサウナと比較して温度が高く感じやすいのが特徴です。
使用素材のヒノキは強度が高く、木材の心地よい肌触りと香りで心身の疲れを癒します。
移動式サウナの中では最小クラスのサイズなので、自分だけのプライベート空間を満喫したい人に最適です。
モビバ/バックパックサウナ RB170M
引用:https://item.rakuten.co.jp/
バックパックサウナ RB170Mは、テント型のサウナルームとストーブで構成された総重量13kgの携帯型サウナです。
車両に設置する移動式サウナではなく、バックパックで運べるのが大きな違いになります。
コンパクトな円筒状のストーブは熱効率がよく、テント内に均一に蒸気を生み出すことが可能です。
ストーブには最大9リットルのウォータータンクが備えられており、サウナ後の水浴びを楽しむことができます。
手軽に持ち運べる携帯性と機能性を両立し、価格も手ごろなのでキャンプやアウトドアなどの自然の中で気軽にサウナを満喫したい人におすすめです。
おすすめの移動式サウナ3店を紹介
おすすめの移動式サウナ店舗は以下の3つです。
移動式サウナバス サバス
サバスとは「サウナ」と「バス」を組み合わせた造語で、引退した路線バスをサウナに改造した移動式サウナです。
車内全体をサウナルームと休憩室に改造しながらも、座席やつり革などはそのまま残しているため、路線バスの雰囲気とともにサウナを満喫できるでしょう。
またサバスは、路線バスで使用されていた車内設備をサウナ用に再利用している点も魅力です。
たとえば、座席をサウナベンチとして活用し、降車ボタンをオートロウリュボタンに変えるなどの設計や行先案内板やバス停の表記を「サバス亭」に変更し、路線バスの名残を感じさせるユニークな設定がされています。
路線バスの空間でサウナを楽しめる、そんな不思議な雰囲気を味わえるのがサバスの魅力でしょう。
軽トラ移動式サウナ 井戸端サウナ
井戸端サウナとは、軽トラの荷台部分にサウナルームの小屋を設置した秋田県の東成瀬村発祥の移動式サウナです。
サウナルームは茶室をイメージして設計され、壁や天井の素材には杉の木が使用されています。
サウナの水は東成瀬村のクロモジの蒸留水を使用し、さわやかな香りの空間で心と身体を癒せるでしょう。
入浴後は滝や川を水風呂がわりにし、冬には雪のなかで火照った身体をクールダウンできます。
井戸端サウナは完全予約制なので、インスタグラムからのDMによる予約が必須です。
レンタル軽トラサウナ KーSAUNA
KーSAUNAとは、軽トラの荷台にサウナ小屋を設置したアウトドアに最適なレンタル式移動式サウナです。
4WDの軽トラは悪路でも安定した走行が可能なので、好きなロケーションまで移動してどこでもサウナを楽しめるでしょう。
軽トラに設置された薪ストーブは最大120℃まで上昇し、入浴後は雪や川などの自然の水風呂で体を冷やすのがおすすめです。
KーSAUNAをレンタルして、専用のプライベートサウナで自分だけの時間と空間を満喫してください。
移動式サウナに関連する資格・免許
移動式サウナを開業する場合に、必要となる資格・免許の知識を解説します。
750kg以下の重量であればけん引免許は不要!
移動式サウナでは、車両の総重量が750kg以下であればけん引免許は不要であり、普通自動車免許で運転が可能です。
けん引免許とは、自走できない貨物や車両を自動車でけん引する際に必要となる免許で、2t車やトレーラーなどの大型車両をけん引するような車両では、けん引免許を所持することが義務づけられています。
少人数で利用する移動式サウナの場合、総重量が750kgを超えるようなサウナルームはあまりないため、けん引免許が必要なケースはあまりないでしょう。
取得しておくと役立つサウナの資格
移動式サウナバスを開業する際、取得しておくと役立つサウナの資格が以下の3つです。
サウナ・スパ健康アドバイザー
サウナ・スパ健康アドバイザーとは、日本サウナ・スパ協会が2014年に設立した認定資格です。
本資格はサウナやスパなど、利用者が温浴施設を健康・安全に活用するための正しい知識を身に着けた証明となります。
受験は通信教育で完結することができ、自分の都合に合わせて好きな時間で取得できる手軽さが特徴です。
受講料が安く、自分のペースで取得できるおすすめの資格と言えるでしょう。
サウナ・スパプロフェッショナル
サウナ・スパプロフェッショナルとは、サウナ・スパ施設の管理に必要な日本サウナ・スパ協会公認資格です。
温浴施設の管理をするうえで必須の専門知識を必要とするため、資格取得にはサウナ・スパ健康アドバイザーの有資格者を対象としています。
資格取得は通信教育で行えるため、自宅から受講・受験が可能であり、合格すればサウナのプロとして認定されるので、移動式サウナを開業するなら取得しておきたい資格です。
熱波師検定
熱波師検定とは、日本サウナ熱波アウフグース協会が行なっている資格試験です。
そもそも熱波師とは、サウナなどの温浴施設の利用者にタオルやうちわで熱風を送るパフォーマーを指します。
熱波師の役割は以下の2つです。
- サウナ内の水蒸気をかき混ぜ心地よい熱波を送る
- サウナ利用者をパフォーマンスで楽しませる
個性的なパフォーマンスが特徴的な熱波師ですが、毎年「熱波甲子園」というイベントを開催するほど近年では注目されている存在です。
熱波師検定は4段階あり、ランクが上がるごとに現場で実演して熱波師のスキルを検定します。
検定合格者や熱波師会員には全国の温浴施設で優遇される特典があり、移動式サウナ事業を展開するなら取得しておいて決して損にはなりません。
奥が深いサウナを今まで以上に楽しむなら、熱波師検定の取得も考えておくべきでしょう。
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移動式サウナの開業に不安がある方も、無料相談を実施しておりますのでぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ここまで移動式サウナについてサービスの特徴や種類、開業に必要な免許と資格やメリット・デメリットを解説してきました。
移動式サウナは従来のサウナと異なり、車両とサウナルームが一体となった移動式サウナサービスです。
店舗と異なり住宅地やオフィス街、山間部に湖畔などのアウトドアでもサウナが楽しめる新しいビジネスモデルであり、自分だけのプライベート空間でサウナを満喫することが可能です。
開業資金は通常の店舗型よりコストを抑えられるので、サウナ開業を考えている人は移動式サウナを検討してみてはいかがでしょうか。