移動式銭湯や足湯は、温泉地に行かなくても温泉を楽しめるサービスの一つです。
しかし、ここ数年で広まりつつあるサービスなので、詳しく実態を知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、移動式銭湯や足湯について紹介します。
利用許可までの流れや、おすすめのサービスなどについても解説するので、移動式銭湯や足湯に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
今話題の移動式銭湯・足湯を紹介!
昨今、移動式銭湯や足湯がさまざまな場所で行われており、多くの方が新しい温泉の形を楽しんでいます。
移動式銭湯や足湯を行なっている事例について少しずつ特徴が異なるので、その魅力を見ていきましょう。
旅する別府温泉 たまやの湯
「旅する別府温泉 たまやの湯」は、全国に別府温泉を届けています。
別府源泉を専用タンクで54.8°Cにキープし、横約2.3m、縦約8mのトラックで届けるので、イベント会場や施設などで本格的な温泉を楽しむことが可能です。
また、イベント会場に浴槽がなくても、追加オプションでジャグジープールを利用できることも魅力の一つです。
遠方で行けない方も、「旅する別府温泉 たまやの湯」を利用すれば気軽に別府温泉を楽しめるでしょう。
東松島市 移動式足湯カー
「東松島市 移動式足湯カー」はイオン株式会社が、東松島みらいとし機構(HOPE)に東日本大震災復興支援の一環として寄付した移動式銭湯車両です。
いつでも・どこでも・だれとでも足湯を楽しめるようにという想いで製作され、内装は2tトラックの荷台に、大人4〜5人が座れる広々としたスペースが魅力です。
また、木質のペレットボイラーと、太陽光発電パネルが搭載されているので、化石燃料に頼らずに足湯を提供できます。
足湯でリラックスしながら会話を楽しみたいという方に、「東松島市 移動式足湯カー」はおすすめです。
広島県廿日市 出張足湯レンタル
「広島県廿日市 出張足湯レンタル」は、イベント会社クラッチが移動式の機材を活用してはじめました。
長野県安曇野市の水車職人が作った足湯用機材は、足を入れるとぽかぽかと温まり、気軽に足湯を楽しめる仕組みです。
浴槽137cm、高さ86cm、奥行は164cmで向かい合わせで3人ずつ座れるため、コミュニティスペースとしても向いています。
「広島県廿日市 出張足湯レンタル」は足湯で温まりながら、利用者同士の会話を楽しめる出張レンタル足湯として人気のサービスです。
旅する銭湯 移動銭湯車
「旅する銭湯 移動銭湯車」は、三宅天真さんがお風呂の魅力を伝えるために製作した移動式銭湯で、多くのメディアで取り上げられています。
コロナ禍において、「出掛けられないのなら、こちらから出向こう」と言う思いから首都圏や東北横断などで、多くの方々を温泉で癒してきました。
車両はトラックを改造しており、塗装は賑やかなデザインで、楽しい気分で銭湯や足湯を楽しめます。
移動式温泉施設の利用許可の流れ
この章では、移動式温泉施設の利用許可の流れを、大分県「大分市移動式温泉施設に係る温泉利用許可等取扱要領」を例に解説します。
これから移動式銭湯や足湯をはじめようと思われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.対象の施設であるかを確認
移動式温泉施設は、以下の条件を満たさなければなりません。
- 温泉を公共の浴用に供する移動式の浴槽であること
- 足湯や手湯など全身浴以外の浴用であること
- 期間を定めて設置されるもので、当該期間終了後は撤去されるものであること
- 同一の構造設備で利用し、移動可能な施設であること
2.許可申請等の手続き
許可申請等の手続きの流れは、以下の通りです。
- 利用許可の申請
- 利用許可の決定
- 利用許可の通知
- 利用許可廃止の手続き
- 利用許可廃止の通知
また「利用許可の申請」において、「浴用又は飲用の別」欄には「浴用」、「温泉を公共の浴用又は飲用に供しようとする場所」欄には「移動式温泉施設 (保管場所の所在地)」と記載しましょう。
3.温泉掲示届の提出
温泉を公共の浴用にするためには、温泉掲示届の提出が必要です。
温泉にはさまざまな成分が含まれているため、無断に使用することはできません。
そのため、温泉掲示届を保健所長へ提出し許可を得る必要があります。
4.移動温泉施設設置の届出
最後は、移動温泉施設設置の届出を行います。
利用許可の決定を受けた方は、利用開始日の5日前までに保健所へ提出しましょう。
移動式の温泉におすすめのサービス
この章では、移動式の温泉におすすめのサービスを紹介するので、移動式温泉に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
足湯
足湯は大量のお湯を必要としないため、移動式温泉におすすめのサービスです。
また、足湯は冬場寒いのではないかと心配に思われるかもしれませんが、足元を温めると全身に効果が出るため、温泉よりも手軽に温まれます。
気軽にコミュニケーションも取れるので、イベントや観光場所などにも向いているサービスと言えるでしょう。
サウナ
サウナはメディアなどの影響で今流行しており、屋外で楽しめるため移動式銭湯におすすめです。
薪を燃料とするので、高額な設備投資をする必要がなく、老若男女問わず楽しめる点が魅力と言えるでしょう。
また、「サウナは水風呂やシャワーがないと楽しめない」と思われる方もいるかもしれませんが、川や湖に入ることで自然を楽しみながら全身を冷やすことも可能です。
さらに、普通自動車でけん引可能なトレーラーサウナもあるため、資格取得の必要なく手軽にサウナの魅力を広めたい方には、サウナの移動式銭湯がおすすめです。
移動式銭湯は日本の温泉文化の新たなスタイル
移動式銭湯は日本文化の新たなスタイルです。
古くからある銭湯を温泉地に行かずとも身近に感じられるうえに、競合が少ないため話題に取り上げられやすいでしょう。
また、銭湯を通じて新たな楽しみ方や、コミュニティが生まれるきっかけになり得ます。
ただし、移動式銭湯をはじめるには温泉に関する知識や手続きが必要なので、事前に調査や準備を整えてはじめることをおすすめします。
移動式銭湯の車両に関するご相談はMYキッチンカーへ!
日本の新しい温泉文化のスタイルである移動式銭湯は、コロナが明けた今注目を集めている移動式店舗サービスの一つです。
しかし、移動式銭湯の設備は一般的な移動式車両の設備とは相違点が多く、車両に関する悩みや不安が尽きないのではないでしょうか。
MYキッチンカーでは、長年移動型車両を取り扱ってきた経験や実績を活かして、車両に関する無料相談を行なっています。
お客様の悩みや相談を踏まえた意見を基に、全国どこでも車両の製作やリースを承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
本記事では、移動式銭湯や足湯について紹介しました。
移動式銭湯や足湯はコロナ明けの新しい温泉文化として今話題になっていますが、サービスとして提供するためには利用許可が必要です。
また、移動式銭湯は日本の温泉文化の新たなスタイルとして、古くから愛されている温泉を、現地まで行かずに多くの方に気軽に楽しんでもらえる魅力があります。
移動式銭湯や足湯に興味のある方は、ぜひ本記事を参考に開業を検討してみてはいかかでしょうか。