実は寿司のキッチンカーは少ないため、見かけたことがない方も多いでしょう。
この記事では、寿司を販売している全国のキッチンカーを紹介します。
また、キッチンカーで寿司屋を開業するために必要な許可や流れについても解説します。
開業を成功させる秘訣も公開しているので、ぜひ参考にしてください。
貴重!寿司を販売する全国のキッチンカーを紹介
この章では、寿司を販売するキッチンカーを紹介します。
近くにお住まいの方は、ぜひ行ってみてください。
at鮪
本マグロの丼ぶりや寿司を提供する「at鮪」さんのキッチンカーです。
本マグロの解体ショーもキッチンカーで実演しており、解体したての新鮮なメニューを味わえます。
Instagramのフォロー画面を見せると、購入金額に応じて割引が受けられます。
鮨げん家
「鮨げん家」さんのキッチンカーは寿司だけではなく、海鮮丼や天丼も提供しています。
新鮮な海鮮を使い、1日に必要な約1/3の量の野菜が摂れる、低糖質で高タンパクなポキ丼もおすすめです。
大阪や沖縄で実店舗の寿司屋を構えており、寿司屋ならではのにぎりを味わえます。
あかめ寿し
石川県の金沢駅から徒歩5分の別院通り商店街に実店舗を構える、創業48年「あかめ寿司」さんのキッチンカーです。
にぎりをはじめ、いなり寿司やちらし寿司など幅広く提供しており、本格的な寿司を気軽に味わえます。
石川県内のイベント出店だけでなく、企業や地域への出張にも対応しているため、気になる方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
海外で寿司屋を営業するキッチンカーも発見!
次に、海外で展開している寿司のキッチンカーを紹介します。
Aki Sushi Wanaka
引用:https://akisushiwanaka.wixsite.com
ニュージーランドのワナカというところで、寿司のキッチンカーを営業している「Aki Sushi Wanaka」さんです。
ショーケースには、さまざまなにぎりや巻き寿司が美しく並んでいます。
オーナーの鈴木さんは、海外でも寿司を待ち望んでいる方が多いことに驚いたそうです。
キッチンカーで寿司屋を開業するには許可が必要?
寿司ネタには多くの魚介類が使われますが、魚介類を販売するには保健所の許可が必要です。
そのため、キッチンカーで寿司を販売したい場合は保健所で営業許可申請を行い、安全で衛生的な食品を提供しましょう。
また、営業許可を得るためには、事前に食品衛生責任者の資格を取得しておく必要があります。
講習会を受講すれば取得できるため、保有していない場合は保健所に相談するとよいでしょう。
キッチンカーでも生ものを提供できるの?
旧食品衛生法では、キッチンカーでの生ものの提供は禁止されていました。
しかし、法改正により2021年6月1日からの新食品衛生法では、キッチンカーでも生ものの提供が認められたのです。
営業する地域の保健所に問い合わせて、許可や設備について事前に確認しましょう。
キッチンカーで寿司屋を開業するまでの流れ
この章では、キッチンカーで寿司屋を開業するまでの流れを説明します。
必要な許可や設備、準備について説明するので参考にしてください。
1.保健所の営業許可を得る
まず、保健所でキッチンカーの「営業許可」を取る流れについて説明します。
【営業許可取得の流れ】
事前に保健所に相談 | 食材や営業場所、キッチンカーの設計図などをもとに保健所の担当者と打ち合わせをする |
申請書類準備 | 保健所の担当者に確認しながら記入して、申請書を提出する |
施設検査の日程を調整 | キッチンカーを準備したら、施設検査の日程を調整する |
施設検査実施 | 保健所でキッチンカーの施設検査を受ける (指摘があった場合、改善して後日再検査実施) |
許可証交付 | 検査に合格したら許可証が交付される |
営業許可は、営業する地域の保健所で取得する必要があります。
都道府県単位ではなく、同じ県でも保健所の管轄が分かれているケースもあるので、事前に確認しましょう。
また、営業許可の有効期限は5年間ですので、更新を忘れないようにしてください。
2.キッチンカーや設備を用意する
ここからは、キッチンカーや設備について解説します。
キッチンカーを準備する前に、確認しておきましょう。
キッチンカーについて
キッチンカーを準備する方法は、次の3つがあります。
- 新車を購入する
- 中古車を購入する
- キッチンカーをレンタルする
それぞれのメリットとデメリットは、以下の通りです。
【新車のキッチンカーを購入する場合】
メリット | ・外観イメージを自分の好きなようにデザインできる ・営業しやすいように内装を決められる |
デメリット | ・初期費用が高額になる |
【中古車のキッチンカーを購入する場合】
メリット | ・内装や備品がそのまま使用できれば、初期費用を抑えられる ・開業にかかる時間が比較的少ない |
デメリット | ・自分向きではないので、使いづらいことがある ・動作確認のみで購入するので、当たり外れがある |
【キッチンカーをレンタルする場合】
メリット | ・低コストで、すぐに出店準備ができる ・購入前に設備を試すことができる |
デメリット | ・デザインや内装を自分好みにできない ・長期レンタルの場合、購入したほうが安い場合もある |
開業するまでのスケジュールや予算に合わせて、キッチンカーを選びましょう。
次は、設備について解説します。
設備について
営業許可を取る際にチェックされる設備は、主に以下の項目です。
- 給水・排水タンク容量は充分か
- シンクの数は充分か
- 冷蔵庫や冷凍庫の設置は適切か
- 運転席と調理場が完全に仕切られているか
- 換気は適切に考慮されているか
- ゴミ箱が設置されているか
- 収納ケースや棚の位置は適切か
- 石鹸は常時清潔さを保てる状態か
特にキッチンカーの場合、給水・排水タンクの容量には注意する必要があります。
なぜなら、営業内容によって必要な給水・排水タンクの容量が違うからです。
また、寿司など海鮮の生ものを扱う場合、冷蔵庫や冷凍庫の大きさにも配慮しなければいけません。
キッチンカーを準備する前に、営業する地域の保健所に要件を確認しておくことが重要です。
3.必要な保険に加入する
キッチンカーに必須の保険は、自動車保険とPL保険(生産物賠償責任保険)です。
また、キッチンカーをレンタルする場合は、ドライバーズ保険への加入も検討するとよいでしょう。
自動車保険
これまで事故経験のない方でも、自動車保険には必ず加入しておきましょう。
キッチンカーを開業すると運転頻度が高くなるほか、営業後に疲れた状態で運転することもあるので、事故のリスクが一般車よりも高いからです。
キッチンカーの自動車保険は年間10〜15万円と高額になりがちのため、予算を考慮しつつ補償内容を決めるとよいでしょう。
PL保険(生産物賠償責任保険)
PL保険は、営業中の不測の事故や食中毒など、もしもの際に補償してくれる保険です。
営業場所を提供してくれる関係者の方に安心してもらうためにも、キッチンカーを開業する際は必ずPL保険に加入しておきましょう。
ドライバーズ保険
ドライバーズ保険とは、レンタカーを運転しているときの事故を補償してくれる保険です。
レンタカー会社に相談すれば安い保険を紹介してくれることも多いので、一度相談してみてください。
4.出店場所やイベントを探す
出店場所は、積極的に探す必要があります。
なぜなら、キッチンカーの売上は営業場所に左右されるからです。
定期的に営業できる場所を確保することはもちろん、イベントに参加して知名度を上げることも売上アップにつながります。
おすすめの出店場所は、以下の通りです。
ランチタイムのビジネス街
ランチタイムは集中するので、飲食店も混んでいます。
時間がないビジネスパーソンはテイクアウトして食べることも多いので、キッチンカーに向いています。
ただし、道路上での営業は警察の取り締まり対象ですので、地主と交渉して営業場所を確保しましょう。
スーパーの駐車場
営業場所を確保しやすいのが、スーパーの駐車場です。
1日中人の流れがあり長時間集客できるのも魅力ですので、ぜひ交渉してみましょう。
キッチンカーのイベント
最近では、キッチンカーを集めたイベントもよく開催されています。
いろいろなタイプのキッチンカーが集まると相乗効果でお客様も増えるので、ぜひ参加してみてください。
5.オープンに向けて宣伝する
オープンに向けての宣伝は、SNSの活用がおすすめです。
多くの方へ宣伝できるうえ、バズれば大きな集客効果を生みます。
TwitterやFacebook、Instagramなど複数のSNSを活用して、より大きな集客効果を狙いましょう。
また、営業場所が決まっている場合、周辺にチラシを配ることも効果的です。
キッチンカーの開業について詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
キッチンカーの開業を成功させる秘訣を公開!
ここからは、キッチンカーの開業を成功させる秘訣について解説します。
キッチンカーの開業を失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。
売れるメニューを考える
キッチンカーで売れるメニューのポイントは、主に4つです。
- 人気ジャンルの商品
- 回転が早い商品
- 季節や天候に合わせられる
- 出店場所に合わせられる
たとえば、寿司は性別・年代問わず人気があり、回転も早い商品ですので、キッチンカーに向いています。
冬場は温かいお茶と寿司をセットにしたり、子連れの家族が多い場所では子ども向けのメニューを増やしたりして対応できます。
自店ならではの個性を出す
キッチンカーで成功するためには他店との差別化を図り、個性を出すことが必要です。
自店ならではのメイン食材を決めるほか、独自の見た目でSNS映えを狙う方法もあります。
地元の食材にこだわる、アレンジで他店と差別化するなど、自店の強みをつくりましょう。
出店場所は複数探しておく
キッチンカーの出店場所は、複数探しておきましょう。
なぜなら、いつも同じ場所で営業していると、飽きられてしまう可能性があるからです。
月曜日はビジネス街、木曜日はスーパーの駐車場など、定期的に出店できる場所を確保しましょう。
また、週末は各種イベント会場など、知名度を上げる出店場所で営業することも必要です。
同エリアにある飲食店の休業日などもチェックしておくと、出店場所探しに役立ちます。
キッチンカーの外観にこだわる
キッチンカーの外観にこだわるのは、遠くから見ても何の店かをわかるようにするためです。
「店を見つけたとき」と「店に近づいたとき」の2回アピールできるので、売れる可能性が高まります。
また、外観には商品の写真を飾って、お客様の食欲を刺激しましょう。
SNSを活用して情報発信する
SNSを活用すれば、よりキッチンカーの成功を実現しやすくなるでしょう。
なぜなら、現代はSNSで飲食店を探したり、事前に口コミを調べたりするのが当たり前の時代だからです。
SNSで情報発信するポイントは、以下の通りです。
- SNS映えを意識する
- お客様に自店を投稿してもらえるよう工夫する
- ブログやホームページは開業前に作っておく
- 自店の宣伝ばかりせず、スタッフブログなど人柄も伝える
開業後は忙しくなるので、ホームページなど時間がかかるものは事前に作っておきましょう。
SNSでクーポンを配布したりリツイートで割引したりなど、お客様から発信してもらえる工夫が必要です。
キッチンカーの製作・販売は「MYキッチンカー」へ
キッチンカーの製作・販売は、MYキッチンカーにお任せください!
お客様のご要望に応じて、専門の設計士が安心・安全な車両をご提案いたします。
また、MYキッチンカーは車両の仕入れから製作まで自社工場で行うため、初期費用の負担を抑えて開業できるのもMYキッチンカーの強みです!
製作のほか、レンタルやリースなどもご提案が可能ですので、キッチンカーの開業を検討されている方はぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
寿司が好きな方は多いものの、寿司のキッチンカーはまだまだ少ない状況です。
競合が少ないので、ビジネスチャンスにつながります。
ぜひこの記事を参考に、寿司のキッチンカーを開業してみてはいかがでしょうか。