移動販売のニーズは年々高まっており、キッチンカー購入を検討する方も増えています。
とはいえ、自身の開業イメージや提供メニューに沿ったトラックを選ぶには、それぞれの特徴を詳しく理解することが必要です。
この記事では、キッチンカー用トラックを探せるサイトや、新車と中古車の違い、サイズ別の特徴などを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
キッチンカー用の中古トラックを購入できる人気サイト4選
グーネット
グーネッートでは、本体価格はもちろん、年式や走行距離、排気量や車検の有無などで検索できます。
車両状態説明書をサイト内で見ることができ、保証も付いているのがグーネットのおすすめな点です。
カーセンサー
カーセンサーは、中古車の登録台数がとても多いのが特徴です。
また、カーセンサーアフター保証も付いているため、安心して中古車が購入できます。
ヤフーショッピング
ヤフーショッピングでも中古車の購入が可能です。
さまざまなサイトの情報を調べられるため、いくつかの中古車を比較して検討できます。
ジモティー
ジモティーは、地域密着型の不用品売買サービスです。
商品ページから出品者のコメントを閲覧でき、メールでやり取りもできるため、安心して購入できるでしょう。
【比較】中古車か新車買うならどちら?
キッチンカーのトラックを買うなら、中古車と新車のどちらがよいのでしょうか?
それぞれの価格相場と、メリットやデメリットを比較しながら説明します。
価格相場の比較
まずは、中古車と新車の価格相場について簡単に説明します。
小型サイズの車両は値段のばらつきが多く、車検の有無によっても値段が変わります。
また、大型のトラックは中古車がそもそも少なく、運よく見つかっても走行距離の長さから劣化しているケースも少なくありません。
中古車を買う場合は、設備の劣化や車の安全性を十分に考慮したうえで購入しましょう。
中古車 | 新車 | |
小型軽自動車(軽バン) | 40〜200万円前後 | 100万円前後 |
軽ワゴン・軽トラック | 170〜250万円前後 | 200万円前後 |
大型ワゴン・1tトラック | 100〜300万円 | 300〜500万円 |
中古車や新車についてより詳細な価格相場の比較については、下記サイトも参考にしてください。
▼キッチンカーの価格!新車の製作費用や中古・レンタル料金、リースについても解説
メリット・デメリットの比較
次に、中古車と新車のメリットとデメリットをそれぞれ比較します。
中古車のメリットとデメリット
中古車のメリットは、何といっても初期費用が安く済む点でしょう。
新車でキッチンカーを購入するよりも、大幅に費用を抑えられます。
また、キッチンカーとして改造済みの中古車の場合は、購入した時点である程度完成された状態になっています。
そこから自分好みにデザインを変えたり外装を塗り替えたりできるため、新車を購入する場合と比べて開業までのスピードが早いこともメリットでしょう。
一方で、車本体や設備の状態が悪く、修理費がかさむ場合もあるため、中古車を選ぶ際は事前に確認と信頼できる販売店かどうかを見極めるようにしましょう。
新車のメリットとデメリット
キッチンカーを新車で購入するメリットは、外装や設備、レイアウトなどをすべて一からカスタマイズできることでしょう。
販売形態にあわせた動線づくりや、必要な設備の設置が自由にできます。
また、すべての部品が新品のため、中古車のように修理費や経年劣化を気にする必要もありません。
そのため、新車のキッチンカーは作られてから長く愛用でき、不用になれば中古車として販売することも可能です。
とはいえ、「多額の初期費用がかかる」「製作に時間がかかる」などのデメリットも踏まえておきましょう。
【サイズ別】キッチンカーのトラックの特徴
ここからは、性能面をトラックのサイズ別に詳しく見ていきましょう。
いずれも普通免許で運転できるものを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
軽トラック
軽トラックの大きなメリットは、初期費用の安さと場所を選ばずに営業できる点です。
また、メンテナンス費用や維持費も安いため、比較的お金がかからないサイズといえるでしょう。
給排水設備やガスコンロなどが設置可能で、簡単な調理であれば車内でできます。
また軽トラックは、サイズは小さくても立って作業ができるため、販売時の身体にかかる負担が軽くなります。
さらに、普通自動車と同じように運転ができるところもよい点です。
一方で、積載量が少なく耐久性も低いことから、長距離の移動や大型イベントでの営業には向いていません。
1tトラック
1tトラックは、キッチンカーの中で中型のサイズに当たります。
軽トラックに比べて一回りサイズが大きいため、複数人での調理、販売に向いています。
また、冷蔵設備のほかに冷凍設備が設置できたりガスコンロの口数も増やしたりできます。
さらに多くの食材を保管できるため、幅広い食材、調理方法のメニューを展開できるでしょう。
軽トラックと比べて一回り大きい分費用も高くなってしまいますが、適度なサイズ感が営業場所を選ばないので、コスパがよいともいえます。
大型トラック(1.5~2t)
普通免許で運転できるトラックで一番大きいサイズが、大型トラックです。
イベントでの出店などに向いており、高い売上と回転率が求められるような場所での営業が可能です。
設備を整えやすく、複数人が出入りできるため、固定の店舗に負けない規模感で運営できるでしょう。
販売するメニューも、ご飯ものからスイーツ系、ドリンク系まで幅広く選べます。
また、大きな車体を活かした広告・PR効果も侮れません。
ただし、車体が大きい分、費用は高くなってしまうのがデメリットです。
トラック以外のキッチンカーの特徴
トラック以外の、バンや牽引車を使ったキッチンカーを紹介します。
軽バン
軽バンは人気車種のため、中古車が多く市場に出ています。
見た目もミニマルで可愛らしく、ラッピングを工夫すれば個性を前面に出せます。
さらに運転しやすく小回りが利くため、あらゆるところに出向いての営業が可能です。
しかし、広い作業場が確保しづらく天井が低いため、長時間座りっぱなしで腰に負担がかかりやすい点に気をつけましょう。
普通車バン
普通車バンもキッチンカーで人気の車種です。
DIYで自作すれば製作費もあまりかからず、初期費用を抑えられます。
軽バンと比べて搭載できる設備量が多く、複数人での調理も可能となるため、メニューの幅も広がるでしょう。
ただし、天井の高さがあまりないため、軽バン同様作業場では座りっぱなしになってしまいます。
牽引車(キッチントレーラー)
キッチンカーの中には、牽引車を使ったキッチントレーラーと呼ばれるものもあります。
これは、通常の車でトレーラーを牽引する方法で、営業日以外は接続部分を外すことで、自家用車として使用可能です。
トレーラーにはエンジンが搭載されておらず、メンテナンスに費用や労力がかかりません。
さらに、トレーラーが小型の場合は通常の免許で運転ができ、多くのケースでは特別な車両保険に入る必要がありません。
また、トレーラー部分はデザインの自由度が高く、派手な見た目やキャラクターの形にすることで個性を出せます。
そのため、強いインパクトでうまくPRできれば、SNSや口コミを通じて広まりやすくなるでしょう。
車種ごとに必要な免許や車検を解説!
基本的には普通免許で対応可能!
基本的にキッチンカーは、普通自動車の免許で運転ができます。
ただし、軽バンでも後ろにキッチンが搭載されることで重くなったり軽トラックでも車高が高くなったりなどを原因に、運転しづらくなることが予想されます。
長距離の運転や細い路地での運転には、十分に気を付けてください。
牽引免許は車両の重量と長さによって注意が必要
牽引車を使って移動販売をする場合は、牽引車のサイズによって必要な免許が変わります。
トレーラーと牽引車を合わせた全長が12m未満で、トレーラー自体の重量と最大積載量を合わせた「車両総重量」が750kg未満であれば、普通免許でも運転できます。
しかし、全長4メートルを超えると重量も1tを超えることが多く、牽引免許が必要なうえに牽引車にブレーキシステムを付けなくてはなりません。
また、牽引車で公道を走る場合は車検に入らなければなりません。
さらに、牽引車は車両とみなされるため、自動車保管場所証明書も必要であることも覚えておきましょう。
【必見】キッチンカー開業のための予備知識
【知っておこう】キッチンカー開業のポイント
キッチンカー開業において、車のこと以外で知っておくべきポイントを押さえておきましょう。
初めてキッチンカー開業をする人や飲食店経営の経験がない人は、一通り確認してみてください。
食品衛生責任者の資格と保健所の営業許可が必要
食品を取り扱った営業には、食品衛生責任者の資格が必要です。
この資格は食品衛生協会が認定しており、各都道府県で定期的に食品衛生責任者養成講習会が実施されています。
ネット予約が可能で、特別試験があるわけではなく、一度養成講習会を修了すると更新の必要はありません。
しかし、事前に枠が埋まってしまうことも多いため、時間があれば早めに取得することをおすすめします。
また、食品衛生責任者の資格以外に、保健所の営業許可を得る必要もあります。
営業許可の種類は販売する商品や提供までの手順、キッチンカーの設備内容などによって異なります。
保健所によっても見解が分かれるため、事前に相談のうえ、営業許可の申請をしましょう。
レンタルやリース、中古車、カスタマイズなど選択肢が多い
キッチンカーで営業するためには、新車で始める以外にもいくつか選択肢があります。
たとえば、中古車で始めれば費用を抑えられ、自由にカスタマイズできます。
そのほかにもキッチンカーを1日単位でレンタルしたりカーリースを利用したりすることも可能です。
それぞれの選択肢について理解したうえで、自分に合った方法を選びましょう。
キッチンカー車両の維持管理コストへの意識も
キッチンカーを購入する際は、多くの人が初期費用を意識するでしょう。
そして見落としがちなのが、車両自体の維持管理コストです。
一般的に車両が大きいほど維持費もかさむため、エコカー減税などを利用するのも一つの手です。
キッチンカー営業に必要なスキルってなに?
キッチンカーが用意できれば、後は開業に向けて準備をするだけです。
ここでは、キッチンカー営業を円滑に進め、売上を伸ばすためのポイントを紹介します。
自己管理能力
キッチンカー営業で最も大切なスキルの一つとして、自己管理能力が挙げられます。
キッチンカー営業では自分自身が経営者の立場であり、食材の確保や売上の管理、イベント日時の把握、キッチンカー営業の周辺情報リサーチなどをすべて担う必要があります。
もし、経営がうまくいかなければ、金銭的な負債を抱えて撤退することになるかもしれません。
自分自身の体調やスケジュールの管理も含め、自己管理能力を磨きましょう。
プロモーション力
キッチンカー営業において、プロモーション力はとても大事なカギです。
なぜなら、キッチンカーの営業では独立オーナーという位置づけになり、自分のキッチンカーの売上を立たせるには、自分自身でプロモーションを行わなければならないからです。
広告を出したりチラシやSNSによる宣伝を行なったりなど、主体的に発信をすることが売上の向上につながります。
また、キッチンカーそのものを目立つようなデザインにすることもプロモーションの大切な要素です。
コミュニケーション力
キッチンカーは、小型のものであれば1人か2人で営業することが多いでしょう。
その分お客様との距離も近く、コミュニケーション能力が欠かせません。
丁寧に接客して満足してもらうことで、地域の人に愛されるキッチンカーを目指せるでしょう。
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また、契約満了後の買取も可能なキッチンカーリースも利用可能です。
また、長年キッチンカーに携わってきたノウハウを活かして、保健所の申請のアドバイスや出店場所の確保など、キッチンカーに関わる手続きはすべて対応できます。
専門のスタッフによる無料相談も行なっておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
キッチンカー営業では販売する商品や方法によって、購入すべきトラックが異なります。
この記事の要点をまとめると以下のようになります。
- 軽トラックは費用が安く、運転もしやすい
- 1tトラックは複数人で調理販売ができ、コスパもよい
- 大型トラックは費用が高いが、固定の店舗に負けない営業が可能
- バンや牽引車を使った営業方法もある
- 普通免許で運転が可能だが、食品衛生責任者の資格や保健所の営業許可が必要
自身の条件に見合ったキッチンカーを購入することで最大限のパフォーマンスを発揮できるので、慎重かつ丁寧に選ぶことをおすすめします。
この記事を参考に、理想のキッチンカーを手に入れて、たくさんの人から愛される魅力的なお店を作り出しましょう。