デザート系のキッチンカーといえば、クレープをイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、「ワッフル」もクレープに負けず、手軽で移動販売に最適なスイーツです。
アレンジしやすくメニューの種類も増やしやすいため、簡単にSNS映えを狙えるのも人気の秘訣でしょう。
そこで今回は、キッチンカーのワッフル販売で成功するための方法を詳しく解説します。
さらには、若者に人気の映えるメニューや儲けるためのコツも紹介しているので、キッチンカーでワッフル店開業を検討している方はぜひ参考にしてください。
キッチンカー販売におすすめ!【若者ウケ!】映えるメニューを紹介
SNS映えするワッフルを販売するにあたり、まずはトレンドを知ることが大切です。
さまざまな種類×トッピングの組み合わせで、個性豊かなワッフルを作りましょう。
【必見!】さまざまな種類のワッフルを紹介します!
ここでは、最新のワッフルを3つ紹介します。
香港発祥のワッフル【バブルワッフル】
引用:https://www.zennoh-weekly.jp
今、Instagramでトレンドになっているのが、バブルワッフルです。
泡をイメージした丸い形が目を惹くモチモチ食感が特徴のワッフルで、アイスクリームをトッピングすることで「アツアツ×冷え冷え」も楽しめます。
「オシャレでカラフルな見た目がSNS映えする!」と若者の間でブームになっています。
キラキラとして宝石のような【フルーツワッフル】
その名の通り、フルーツをふんだんに使ったワッフルです。
王道のいちごやブルーベリー、バナナはもちろん、旬のフルーツや出店地域の名産品を使うことで季節感や限定感を演出できます。
餅×ワッフルのハイブリッドスイーツ⁉【モッフル】
モッフルとは、餅をワッフル型にプレスして焼き上げたハイブリッドスイーツです。
外はサクサク、中はもっちりな食感が特徴で、さまざまな素材と合わせられます。
通常のワッフルと比べてカロリーが低い点や、よく噛む必要があることから腹持ちのよい点も、若い女性を中心に人気を集めている秘訣です。
キッチンカーのワッフル販売で儲けるコツ
ここではキッチンカーでワッフルを販売するにあたり、うまく利益を出すのに欠かせないコツを紹介します。
Instagramに力を入れて話題性UP
この時代に必要不可欠な存在となっているのがSNSです。
なかでも若者に支持されているInstagramは、商品の宣伝をするのに最適な手段といえるでしょう。
ただ写真を投稿するだけでなく、「#(ハッシュタグ)」をつけることによってハッシュタグ経由で投稿を見るユーザーが増加します。
また、リール動画は自身のフォロワー以外にも表示されるため、より多くのユーザーに配信でき、抜群の宣伝効果が期待できます。
お客様の意見や感想も手軽に閲覧できるため、積極的に活用しましょう。
外装やポップに力を入れて注目度を上げる
引用:https://www.saihokunavi.net
お店の顔ともいえる外装は第一印象を左右することから、最も力を入れるべき箇所といえます。
英国カフェ風のオシャレな外観にしたりアニメや映画の世界観をイメージしたりなどコンセプトを決めることで、お客様視点でも印象に残ります。
さらに商品名や価格が記載されているPOP、写真スポットなどの製作も注目度向上に欠かせません。
おいしいワッフルは素材で決まる!
「おいしいものは素材から」と言われるように、飲食店を営業するうえで素材選びはとても重要です。
とはいえ、どれだけよい素材を使っていてもコストがかかりすぎると本末転倒になってしまいます。
素材にこだわり、いかにコストを抑えるかを重要視しましょう。
たとえば、旬の食材や名産品を使用することで仕入れ値を抑えられる場合があります。
夏季限定としてメロンやパイナップルを使用したり福島県に出店したら福島県産の桃を使用したりなど、限定商品をいくつかピックアップしてみましょう。
仕入れが安くなるだけではなく、名産品を使うことによって地域の方も親しみやすくなり、地域ウケも狙えます。
利益率向上を目指すには?
ワッフル販売だけだと利益が足りない場合は、メニューの幅を増やしてみましょう。
ワッフルに合うコーヒーやジュースなどのドリンクメニューがあれば、ワッフルのみを販売するよりも利益率が上がります。
さらにセット売りをすると、顧客単価も上がるでしょう。
またドリンクだけでなく、追加トッピングを用意するのもおすすめです。
チョコソースやマシュマロ、フルーツなどのトッピングを選んでもらい、自分だけのオリジナルワッフルを作ってもらえれば、体験価値のニーズも満たせます。
このように、商品や追加メニューを増やしていくことが、利益率向上を目指すうえで大切です。
コスパよし!キッチンカーでワッフルを販売するメリット【4選】
キッチンカーでワッフルを販売するメリットを4つ紹介します。
他の商品に比べて作り方が簡単
ワッフルの作り方は、生地を作成し、ワッフルの型で焼いてトッピングをするだけです。
クレープのように薄く延ばして焼く技術や、ひっくり返す工程が必要ないことから、初心者でも簡単にムラなく作れる商品といえます。
また、たこ焼きやお好み焼きのように大きな鉄板など大がかりな道具も一切不要なため、限られた調理スペースでも始められます。
スタッフの教育コストがあまりかからないことも、メリットと言えるでしょう。
アレンジが無限大∞
ワッフルの種類とトッピングの掛け合わせは無限にあります。
先ほど紹介した、バブルワッフルにフルーツをトッピングしたりブラウニーやケーキなどをトッピングしたりしてもよいでしょう。
盛り付けだけでなく、提供方法を工夫するなどのアイディア次第で、その店オリジナルのワッフルが生まれます。
たとえば、「棒付きのワッフル」なら手を汚さず食べることができ、「小さな箱に入ったワッフル」は可愛らしい印象を与えるでしょう。
このように、提供方法に工夫を加えるだけで、SNSで話題になる可能性は充分にあります。
特徴的なものはSNSで拡散されやすいので、常にトレンドを研究し、オリジナリティ溢れるメニューを考案しましょう。
原料がシンプル
引用:https://encrypted-tbn0.gstatic.com
ワッフルの主原料は比較的安価で購入できる小麦粉なため、利益率を上げやすい傾向があります。
また、お好み焼きや焼きそばのような主食ではないため、1食分に多くの材料を使うこともなく、少ない量で作ることが可能です。
- 小麦粉1kgの単価およそ290円
- ワッフルを1つにつき必要な小麦粉はおよそ25g
- ワッフル1つにつき小麦粉約7.5円分がかかる
ほかにも牛乳や卵、バターも使いますが、メインとなる素材の原価が低いため、少ない費用で大量に作ることができます。
いつでもスピーディーに提供可能
ホットショーケースがあれば、でき立ての状態で保存・提供することも可能です。
ワッフルは生菓子ではないため、1日作り置きをしても状態が悪化することはありません。
他のメニューを例にあげると、かき氷やアイスクリームだと常温では溶けてしまうほか、パンやお米を使うメニューには乾燥するリスクがあります。
その点、ワッフルであれば、注文を受けてからすぐに提供できるため、回転率や顧客満足度の向上につながります。
このように、作り置きができる点も、キッチンカーでの販売に向いている理由の1つです。
キッチンカーでワッフルを販売するデメリット
メリットの多いワッフル販売ですが、もちろんデメリットもあります。
甘いものが苦手な人から敬遠されやすい
「ワッフル=スイーツ」というイメージが定着していることから、甘いものが苦手な人から敬遠されやすい点はデメリットです。
しかし、ワッフルのメニューに惣菜系を加えることにより、甘いものが苦手な人にも購入してもらえます。
たとえば、野菜とツナを挟んだヘルシーなものや、プルコギ、チーズタッカルビやソーセージを挟んだガッツリ系のワッフルであれば、ランチとしてのニーズも確保できます。
あるいは、ホイップクリームやチョコソースを減らしたり抜いたりなど、注文に合わせてトッピングをカスタマイズするのもよいでしょう。
メニュー単価が高くなりやすい
シュガーバターなどのシンプルなワッフルであれば単価は安く、手間もさほどかかりません。
しかし、先ほど紹介した映え重視のバブルワッフルやフルーツワッフルなどは、トッピングの種類や生地の素材、提供方法にもこだわっているため、単価も上がってしまいます。
対策としては、少しでも安く購入できるように、口コミ評価やSNSフォロー、学生証提示の学生割引など、割引サービスを工夫するのもおすすめです。
いよいよワッフルキッチンカーを開業!必須項目をクリアしよう
ここではキッチンカーでワッフル屋を開業する方法について、解説します。
必要な資格と設備も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
キッチンカーのワッフル屋開業手順
キッチンカーでワッフル屋をオープンさせるには、以下の手順が必須です。
- お店のコンセプトや戦略を考える
- 開業に必要なコストや予算の算出
- 開業資金の調達
- キッチンカーおよび車内設備の用意
- 開業に必要な資格取得および手続き・設備の用意
- 出店場所の確保
- 自動車保険や製造物責任保険への加入
- 食材の仕入れ
- チラシやSNSなどによる宣伝
ワッフル屋だけでなく、キッチンカーを開業するうえで最も重要なことは、お店のコンセプトを明確にし、戦略を立てることです。
どんなコンセプトでどんな商品を売るか、客層をどこに絞るかを定めていきましょう。
そのうえでかかってくるコストや予算を割り出し、開業に必要な資金を用意することが大切です。
また、保健所からの営業許可を得る際のチェックは厳しく、特にキッチンカーの設備や衛生状態に気を付けましょう。
車両の製作には数か月を要するので、開業日に合わせて早めに手配することが大切です。
キッチンカーの開業手順については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ワッフル販売に必要な設備
ワッフルを販売する際に必要となる設備は、以下の通りです。
- ワッフルメーカー:ワッフル専用の鉄板
- 発酵機:ワッフル生地を発酵させるため(ベーキングパウダーで生地を膨らませる場合は必要ない)
- 冷蔵庫や冷凍庫:トッピングなどの材料を保存するため
- 保温型ショーケース:ワッフルを作り置き、保存する場合
- 調理器具:ボウル、お玉、計量器など
作りたいメニューによって必要な設備は変わるので、開業イメージに沿って1つずつ揃えていきましょう。
キッチンカーでワッフルを売るための資格、許可
キッチンカーで移動販売を行うためには、「食品衛生責任者」と「保健所の営業許可」を取得する必要があります。
さらに、営業許可には「食品営業自動車」と「食品移動自動車」の2種類があり、ワッフルなど車内で調理販売する食べものは、食品営業自動車の対象です。
食品営業自動車は一般的に飲食店営業・菓子製造業・喫茶店営業の3つに分けられ、菓子のワッフルは菓子製造業に分類されます。
また、出店場所によって、「道路使用許可」が必要になることも押さえておきましょう。
道路使用許可とは、路上や公園などの特定の場所で移動販売を行う際に得る許可のことを指し、道路使用許可は各地域の警察署の交通課で申請できます。
キッチンカー開業に必要な資格、許可については以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
【要確認!】話題のワッフル店を紹介
最後に、ワッフルの移動販売に成功しているキッチンカーを紹介します。
WAFFLE≠CREAPE Kai
「WAFFLE≠CREAPE Kai」は仙台市若林区の農家、レタスジャパンが手がける仙台初のバブルワッフル専門キッチンカーです。
水色のポップな外装が特徴のキッチンカーで、オープン以来多くのメディアに取り上げられ、行列ができるほどの人気を博しています。
自家製米粉「ひとめぼれ」をブレンドした弾力のある生地に、トッピングがたっぷりのせられたボリューム満点のワッフルを販売しています。
Heaven'sKitchen
引用:https://heaven-kitchen.com/
「Heaven'sKitchen」のキッチンカーは、埼玉を中心に展開されています。
出店のきっかけとなった自家製焙煎珈琲は、ハンドドリップで淹れるオーナーこだわりの逸品です。
メインメニューのバブルワッフルはどのコーヒーにも合うようにスイーツ系、フード系など種類が充実しており、サイズもミニサイズ、ハーフサイズ、レギュラーサイズ、デラックスの4種類から選べます。
生地のみを安価で購入できたり自家製焙煎のコーヒー豆も販売していたりなど、自宅でも楽しめるのがポイントです。
Tabbykitchen
山梨の帝京第三高校、白根高校、韮崎工業高校などの近郊で出店されている「Tabbykitchen」では、バブルワッフルではなく“小さな鶏の卵”という意味でエッグワッフルという名前がつけられています。
生地はクレープかエッグワッフルか選ぶことができるうえ、一つひとつ手焼きで作っているので、「しっとり」「パリパリ」など好みの焼き加減でのオーダーが可能です。
また、好きな具材を自由に組み合わせる注文方法は「さまざまなメニューを試したい!」という購入意欲をそそり、リピート客獲得につながっています。
pipi’skitchen
「pipi’skitchen」は、フルーツワッフル専門のキッチンカーです。
トッピングのフルーツは旬のもので、ほとんど愛媛県産のものを使用しています。
「棒付き」や「ボックス入り」を選ぶことができ、どれも可愛らしい見た目が印象的です。
また、鮮やかなフルーツで見た目の映えを重視していたりウッド調のおしゃれなキッチンカーで注目を集めていたりと、積極的にSNS映えを狙っています。
オーナーこだわりの旬の甘酸っぱいフルーツと生クリーム、そしてしっとりした食感のワッフルも人気の秘訣です。
ワッフルキッチンカーの製作をするなら全国対応・サポート充実のMYキッチンカーへ
MYキッチンカーでは、ワッフルキッチンカーで必要な設備やオシャレな見た目はもちろん、営業効率や安全性にも配慮したオリジナルキッチンカーを製作します。
リースやレンタルのプランもあるので、イベント出店などの一時的な使用にもおすすめです。
また、開業時のコンサルや各種申請のサポート、納車後のアフターメンテナンスにも対応しているため、キッチンカーの開業が初めての方でも安心してご利用いただけます。
無料相談も承っているので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ワッフルは生地やトッピング、盛り付け方で個性が広がる自由度の高いメニューです。
また、近年SNSで若者中心にワッフルが流行していることもあり、新しい特徴のワッフルはすぐに話題になるでしょう。
ぜひこの機会にワッフルのキッチンカーを開業してみてはいかがでしょうか。